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SYNTHESIZER V-Synth GT 第6回:V-Synth GT サウンド・メイク術 番外編 ~2007楽器フェア Logic Systemライブ・レポート~ 齋藤久師

皆様こんにちは! 齋藤久師です。
さて、この11月の上旬に、2年に一度の楽器の祭典「2007楽器フェア」が、パシフィコ横浜で開催されました。ローランドは、毎回ブース内にライブ・ハウスばりのステージを設営して、あらゆるアーティストのライブ・パフォーマンスを展開していますが、私自身も前回の2005年に引き続き、松武秀樹師匠率いる「Logic System」のメンバーとしてライブを行いました。そこで今回は、番外編としてそのライブのレポートをお届けしたいと思います!

Logic System+SUSANスペシャル・ライブ

▲写真1:2007楽器フェアでのLogic System+SUSANのスペシャル・ライブのステージ。左から、松武秀樹(Key)、SUSAN(Vo)、ウィリー中尾(Gt)、齋藤久師(Key)。

最新シンセ群が奏でる80'sサウンド!

今回のLogic Systemの目玉は、何と言っても80年代のガーリー・テクノポップの代表選手、SUSANさん! 彼女を迎えてのライブということで、とても賑やかで、楽しいステージを行うことができました。

SUSANさんは、1980年に高橋ユキヒロさんのプロデュースでアルバム2枚を発表しています。そのアルバムにクレジットされたメンバーの豪華さは、これは半端ではありません! 作家/演奏陣として、YMOの3人をはじめとして、鈴木慶一さん、土屋昌巳さん、梅林茂さんなど、贅沢なアーティストが集合していたのです。そして、それらの作品でほとんどのシンセサイザー・プログラミングを担当したのが、Logic Systemこと、松武さんだったのです。

リハーサルで休憩中のSUSANさん

▲写真2:リハーサルで休憩中のSUSANさん。

私は、普段からSUSANさんとはよくセッションをさせていただいているのですが、松武さんとSUSANさんが同じステージに立つのは、これがなんと初めてだったんだそうです。こういったことから、私自身、今回のライブはとても楽しみで、本当は客席で見ていたい気分でした(笑)。

そんな2人がせっかく一緒にライブをやるんですから、打ち合わせの段階で「現代の若い人たちに、ダイレクトな80年代のサウンドを聴いてもらおう」というアイデアが飛び出しまし、SUSANさんのオリジナル楽曲に加えて、80'sを代表する名曲「ラジオスターの悲劇」をやってみよう! などなど、話はどんどん盛り上がって行ったのでした。

最新モデルを一堂に取り揃えた超豪華PCレス・ライブ・システム

楽器フェアの約2週間前、メンバーがリハーサルのため都内某所に集結しました。そこに用意されたシンセサイザーは、V-Synth GT×2台、SH-201×2台、JUNO-D Limited Edition×2台、JUNO-G、そしてギタリストのウィリー中尾さん用にVギター・システムVG-99、さらには、SUSANさんのボーカル・ブースには、最新のサンプラーSP-555。松武さんの「タンス」こそありませんでしたけれど(笑)、かなり気合の入ったセッティングでした。これらのローランドの最新鋭機材で、80年代のサウンドを再現してみようという、何とも贅沢な試みなのです。

SUSANさんとSP-555

▲写真3:リハーサル中のSUSANさん。手元のSP-555には「マイク」「ラジオ」「リバーブ」などのシールが貼られている。

リハーサル中の松武秀樹さん

▲写真4:リハーサル中の松武秀樹さん。V-Synth GT、SH-201、JUNO-G、JUNO-D Limited Editionと、ローランドの最新モデルが勢揃い。

ただし、コンピューターはどこにも見当たりません。そう、今回のライブではPCは一切使わず、リアルタイムで演奏する音以外のバック・トラックは、そのすべてをあらかじめ2chのオーディオ・データにまとめておき、エディロールのWAVE/MP3レコーダーR-09に仕込んでおくという方法を採用したのです。しかしながら、R-09でバック・トラックをそのまま再生するだけでは、ただのカラオケと同じになってしまいます。そこで、R-09をSH-201の外部入力端子に接続し、SH-201に搭載された強力なフィルター機能を使用しながら、リアルタイムでフィルタリング・プレイをしようということになったのです。

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