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SYNTHESIZER V-Synth GT 第15回:Fantom-G徹底分析 その6 ~ライブ・モードを使いこなす!応用編~ 齋藤久師

皆さん、こんにちは! 齋藤久師です。前回のFantom-G"ライブ・モード"の基本編に引き続き、今回はその応用編として、オリジナルのライブ・セット(=ライブ・モードで使用できる音色)を作ってみたいと思います。
「作る」と言っても、ほとんどの作業は音色を選んだり、その組み合わせを調節したりといった、ビギナーでも手軽に行える作業ばかりですので、今回のレクチャーを参考にして、ぜひとも自分だけのオリジナルのライブ・セットをどんどん作ってみてくださいね!それでは、早速作業をスタートしましょう。

「どんなサウンドを作るか」をイメージする!

はじめに、「どんなライブ・セットを作るのか」を想像してみましょう。例えば、多彩な音色をシンプルに8つ重ねて分厚いレイヤー・サウンドを作るのか、それとも鍵盤を音域によってスプリット(分割)して、左手でベースやコード、そして右手でリードを弾くような設定にするなど、アイデアは尽きませんね。

今回はちょっと欲張りに、レイヤーで音色を8つ重ねながら、さらにスプリット・プレイにも対応させ、なおかつリズム・トラック用にシーケンサーも用意してみたいと思います。

サウンドのイメージができたところで、実際の作業に移りましょう。

オリジナルのライブ・セットを作ろう!

まずは下準備です。本体の左上に用意されているモード・セレクト・ボタンの中から、[LIVE]ボタンを押してライブ・モード画面を呼び出します。次に、デフォルト(初期状態)で自動的に表示される【PRST(プリセット)】モードから【USER(ユーザー)】モードに変更します。

それでは、8パート分の音色を順番にチョイスしていきましょう。
まず、それぞれのパートをFantom-Gの鍵盤で演奏出来るように設定します。
「KBD」欄にカーソルを移動し、「INC」を押してパートのキーボード・スイッチをONにします。


●パート1

パート1には、リズム・セクションを用意してみましょう。[CURSOR(カーソル)]ボタンと[VALUE(バリュー)]ダイヤルを使って、パート1の[Type]を【PATCH】から【RHYTHM】に変えて、[Patch Number/Name]で好きなリズム・セットを選びましょう。今回は、プリセットのリズム・キット【031:909 808 Kit】を選びました。

▲画像2:[Type]でリズム・セットかパッチか、音色のタイプを設定します。

次に[Key Range(キー・レンジ)]のグラフィカルな鍵盤画面を見ながら、どこのキーを弾いた時にリズム・キットを発音させるか、レンジ(範囲)を[Lower]と[Upper]で指定します。ここでは、【C3】~【B3】のレンジでドラム・キットが発音するように設定しました。このリズム・キットは、もちろん鍵盤を手弾きして鳴らすこともできるのですが、今回は、このパート1のリズムはシーケンサーで鳴らすことを想定して作っています。

ちなみに、シーケンサーは、Fantom-G内蔵のものはもちろん、外部シーケンサーでも鳴らすことが可能です。また、アサイナブル・ノブ1を【cutoff(カットオフ)】に設定しましたので、ドラム・サウンドのフィルターをリアルタイムにコントロールすることができます。

それでは、パート1のリズム・セクションのサウンドを聴いてみましょう。

▲画像3:グラフィカルに表示された鍵盤で、キー・レンジがひと目で分かります。ノブやベンダーなどのコントローラーの設定もこの画面で行えます。

このようにFantom-Gでは、ひとつの画面の中だけで、パッチ(音色)のセレクトや鍵盤のスプリットといったすべての作業を行うことができます。そのため、全体のサウンドを把握しながらスムーズにライブ・セットを作ることができるのです。

それでは引き続き、他のパートの音色もアサインしていきましょう。

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