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SYNTHESIZER V-Synth GT 第16回:Fantom-G 徹底分析 その7 ~デモ・ソングをリミックスしよう!基本編~ 齋藤久師

皆さん、こんにちは! 齋藤久師です。今回は、Fantom-Gにあらかじめ用意されている「プリセット・デモ・ソング」を使ってリミックスに挑戦してみたいと思います! しかもこのリミックス、Fantom-G本体だけの機能を使って行いますので、Fantom-Gを持っている方は誰でもチャンレンジすることができます。ぜひ皆さん、トライしてみてください!

楽曲に新しい世界観を加えるリミックス

「リミックス(Remix)」とは、読んで字のごとく、楽曲として完成したマルチ・トラックの音源をもう一度ミックスし直すという作業ですが、状況に応じてさまざまなパターンが考えられます。

例えば、リミックスの際にリズム・トラックやベース・ラインなどのバッキング・パートを全く違うセットに差し替えたり、あるいはエフェクトの処理を変えることで、オリジナルの楽曲とはまったく異なる新しい世界観を作り出すことができます。さらに最近では、サンプリングのタイム・ストレッチ技術の進歩によって、オリジナルの楽曲からテンポまでをも自由自在に変えることができるなど、思いのままにリミックスすることが可能です。こういった、さまざまなリミックスの手法について、今回から数回に渡ってご紹介していきたいと思います。

まず初回となる今回は、一番簡単にできるリミックスの方法として、フェーダーやミュート・ボタンを活用することで、リアルタイムにマルチ・トラックの音源を抜き差しするハウス・ミュージックや、古くからダブ・ミュージックで使用されてきた定番のダブ手法を実践してみたいと思います。

フェーダーとミュートでリアルタイム・リミックス!

何はともあれ、最初にFantom-Gにプリ・インストールされているデモ・ソングを聴いてみましょう。[PLAY]ボタンを押すと、デモ演奏が開始されます。

▲写真2:初期状態では、電源投入時にソング001にデモ・ソングが自動的にロードされます。[PLAY]ボタンを押すと、デモ・ソングが再生されます。

このデモ・ソングは、ビート感がとても気持ちのいいR&Bテイストに仕上がっていますね。リミックスをするにあたって、曲のイメージを掴むために、ミュート・ボタンやボリューム・フォーダーを操作して、各パート(トラック)の音を自由に抜き差ししてみましょう。

Fantom-Gのパネル左側に用意された8本のフェーダー(コントロール・スライダー)には、好みのパラメーターを自由にアサイン(割り当て)することができます。デモ・ソングをスタートさせた時点の初期設定では、内部MIDIシーケンサー(つまり、内部音源)のトラック1~8のボリュームがアサインされています。[F8]ボタンを押すと、MIDIトラック9~16のボリュームがコントロールできるようになります。

▲画像3:本体パネルに装備されているコントロール・スライダーと内蔵MIDIシーケンサーのミキサー画面。[F7]ボタンと[F8]ボタンで、トラック1~8と9~16を切り替えます。

8本のフェーダーは、このような初期設定以外にも、AUDIO TRACK MIXER(オーディオ・トラック・ミキサー)のフェーダーにアサインすることも可能です。

▲画像4:オーディオ・トラック・ミキサー画面。[F7]ボタンと[F8]ボタンで、トラック1~8と9~16、17~24を切り替えます。

その他のコントローラーとして、ダイナミック・パッドの[PAD MODE]ボタンを押して、パッド[8(TRACK MUTE)]を押すと、16個のダイナミック・パッドを16トラックのミュート・ボタンとして使用できるようになります。

▲写真5:パッドを使って、ソング画面からMIDI16パートのミュートをダイレクトにコントロールできます。各パートは、再生時は点灯、ミュート時は点滅します。

このようにして、フェーダーやダイナミック・パッドを触りながら、どのトラックにどんな音が入っているかを確認してみたので、そのサウンドを聴いてください。皆さんも、実際に試してみてくださいね。

▲MIIDIパートのミュート、スライダーによる音量調整をリアルタイムに行っています。

どこのトラックに、どんな音源が入っているか確認できましたでしょうか?

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