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SYNTHESIZER V-Synth GT 第20回:Fantom-G 徹底分析 その11 ~トラック制作の計画を立てよう~ 齋藤久師

皆さん、こんにちは! 齋藤久師です。いよいよ2009年がスタートしましたね! 本年もよろしくお願いいたします。さて、Fantom-Gの"徹底分析連載"もいよいよ終盤戦。今回からは連載のシメにふさわしく、Fantom-Gを使った本格的なトラック制作を行い、その手順を数回に渡って紹介していこうと思います。

そこで今回は、まずFantom-Gの各種機能のおさらいをしながら、実際に作業を始めるにあたって制作のプロセスを練ってみましょう!

プロセス1:
ベーシック・トラックをMIDIで打ち込む!

Fantom-Gを用いた楽曲制作の手順には、多くのプロ・ミュージシャンが行っているスタジオ・レコーディングのプロセスが、ほぼそのまま当てはまります。逆に言えば、スタジオ・ワークのすべての作業が、このFantom-G 1台だけでで実現できるのです。そこで、私がいつも行っている制作プロセスを、そのままFatom-Gで再現する手順を考えてみましょう。

まずは、ベーシック・トラックの制作です。ここでは、膨大なトラック数を誇る内蔵シーケンサーを使って、ベーシック・トラックをMIDIで打ち込んでみましょう。打ち込み方法も「リアルタイム入力」と「ステップ入力」を織り交ぜたり、あるいは外部シーケンサーで作ったSMF(スタンダードMIDIファイル)をFantom-Gにインポートしても面白いかもしれませんね。もちろん、打ち込んだデータの細かいエディットも積極的に行ってみたいと思います。

▲画像2:最大128MIDIトラックとオーディオ24ステレオ・トラックを完全統合した新開発シーケンサー。MIDIのリアルタイム入力も手軽に行えます。

▲画像3:MIDIのステップ入力時に便利なマイクロスコープ画面。これで細かいMIDIデータのエディットもバッチリ!

当然のことながら、すべてFamtom-G内蔵の音源を使います。ただ、豊富に用意されたプリセット・パッチをそのまま使うだけではなく、それらを元にエディットしてオリジナルのパッチを作ったり、新開発SuperNATURALエクスパンション・ボードARXシリーズ(以下、ARX)も贅沢に活用していきたいと思います。ARXについては、第12回『Fantom-G SuperNATURALエクスパンション・ボード ARX-01 Drums解析』と第13回『Fantom-G SuperNATURALエクスパンション・ボード ARX-02 Electric Piano解析』をチェックしてみてください!

プロセス2:
ボーカルやギターのオーディオ・レコーディング!

内蔵シーケンサーのオーディオ・トラックには、ギターなどの生楽器をオーバー・ダビングするなどして、アレンジメントしていきましょう。録音後には、オーディオ・データの編集はもちろん、それらをサンプリング素材として活用しても面白そうですね。さらに、録音したオーディオ・フレーズのテンポを自由自在に変化させるなど、オーディオに関してもさまざまなアプローチが可能です。これも、オーディオ素材をMIDI感覚で扱える最新テクノロジーを集結させたFantom-Gならではの魅力ですね。

▲画像4:録音したサウンドは、編集したうえでサンプリング素材としても活用できます。

せっかく高度なシーケンサーが搭載されていますので、今回はいつものデモ・トラックとは趣きを変えて、ボーカリストを呼んで、ボーカルやコーラスの録音にも挑戦してみましょう。Fantom-Gのマイク入力部はファンタム電源にも対応していますので、ボーカルやアコースティック楽器の録音に適したコンデンサー・マイクを使用したレコーディングも可能です。マイク入力端子にマイクを接続するだけで、パーカッションやバイオリンなど、あらゆる楽器の録音が行えるのです。このメリットも活用してみましょう。

▲写真5:リア・パネルに用意されたマイク入力端子。プロ仕様の標準/XLRタイプのコンボ・タイプが装備されており、コンデンサー・マイク用のファンタム電源(+48V)も供給可能です。

▲画像6:オーディオ・トラックへの録音も、レコーダー並みの手軽さ!

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