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第26回:AX-Synth 徹底分析 その2 AX-Synthの内蔵音源を体感しよう!

皆さん、こんにちは! 齋藤久師です。先月と今月の2回連載でショルダー・シンセサイザー「AX-Synth」を紹介しています。今回は、AX-Synthに搭載された素晴らしいプリセット・サウンドをチェックしてみたいと思います。

AX-Synth

▲写真1:AX-Synth

ギタリストに負けないパフォーマンスを可能にするAX-Synthサウンド

ステージ上でのパフォーマンスを想定してデザインされたAX-Synthには、ショルダー・シンセサイザーならではの工夫が、いたるところに施されています。そのひとつが、ギタリストやベーシストのような多彩な演奏ニュアンスが表現できるユーザー・インターフェースや各コントローラーです。これらにより、表情豊かな音色の変化を追求できるのです。

そして、その優れたコントロール性能をフルに発揮するために、AX-Synthには多彩な音源が搭載されています。ソロ・パフォーマンスに最適な256種類の音色と、ローランドの最新音源テクノロジーであるSuperNATURALテクノロジーによりデザインされた4種類の音色、そしてAX-Synth専用にチューン・ナップされた4種類のスペシャル・トーンが搭載されています。

リアルなディストーション・ギター・サウンドや、シンセ・ベース、リード・シンセなどの音色は、特にショルダー・キーボードで演奏すると気持ちよく、感情移入がしやすい音色だと言えます。このようなソロ楽器的な音色以外にも、ゴージャスな和音演奏に向いたシンセ・パッドや、重厚なストリングス・パッチなども満載されています。

▲写真2:女性がプレイするとカッコいい!

そんなAX-Synth内蔵のトーンの中から、代表的なサウンドをいくつかご紹介しましょう。

多彩なレギュラー・トーンをチェック

AX-Synthの音色セレクト・スイッチ(トーン・ボタン)は、肩にかけて演奏した際に、右手で押しやすいポジションに配置されています。この8個のボタンで、パネル面に白文字で書かれたレギュラー・トーンと、青文字で書かれたSuperNATURAL/スペシャル・トーンを切り替えて選ぶことができます。レギュラー・トーンを使う場合は、ボタンによって音色カテゴリーを選び、さらにバリエーション・ボタンによって音色のバリエーションを指定することが可能です。

▲写真3:白文字がレギュラー・トーンのカテゴリー名、青文字がSuperNATURAL/スペシャル・トーン名です。

まずは、白字で書かれたレギュラー・トーンについて紹介します。それぞれのカテゴリーで、1番目に割り当てられているサウンドを、実際に聴いていきましょう。

●SYNTH LEAD 1

アタックの強い、ド派手なシンセ・リードです。ロック・バンドのアンサンブルの中でも、他の楽器に負けない強力な存在感を持ったサウンドです。

●SYNTH LEAD 2

マイルドなシンセ・リード。どんな楽曲にもとけ込むサウンド・キャラクターで、弾いていてとても気持ちのよい空間系エフェクトが、効果的に加わっています。

●BASS

アナログ・シンセのような、粘りのある"シンベ"の定番的サウンドです。演奏中にカット・オフを調整すると、サンプル音のようなシンベ特有の音色変化を加えることができます。

●LEAD GUITAR

激しいディストーションがかかった、ギター・ソロ的な音色です。ステージ上で、この音色を使って本物のギタリストとかけ合いをしたら、面白そうですよね!

●BRASS / POLY SYNTH

分厚いシンセ・ブラス・サウンドは、ハード・ロックをはじめ、80'sサウンドには欠かせない存在です。

●STRINGS / PAD

ショルダー・キーボードで、このような重厚なストリングスのバッキングを奏でられたら、これは間違いなく注目の的ですね!

●ORGAN / CLAVI

グリップ部に用意されたモジュレーション・バーやリボン・コントローラー(タッチ・コントローラー)を活用することで、さまざまな音色変化をコントロールすることができます。オルガンの場合、ビブラートの強さをコントロールすることで、サンプル音のようなプレイが行えます。

●CHOIR / PIANO

さまざまな使い方ができるクワイヤー・サウンド。AX-Synthには、繊細なクワイヤー・サウンドもたくさん用意されています。

この「CHOIR / PIANO」のカテゴリーでバリエーションの12番を選ぶと、ピアノの音色が出てきます。ソロやバッキングなど、さまざまな状況に適したピアノ・サウンドも、AX-Synth単体で演奏可能です。

コラム:よく使うトーンをフェイバリット機能でまとめよう

本体には16個の音色が保存できる「FAVORITEメモリー」が用意されています。よく使うトーンをここに保存しておけば、いずれもすぐに呼び出して演奏することが可能です。ライブの際には、曲順に合わせてトーンを保存しておけば、スムーズに音色を切り替えて演奏することができて便利ですよ!

▲写真4:バンクA、バンクBにそれぞれ8個ずつの音色をメモリーできます。

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Profile

齋藤久師(さいとう ひさし)

齋藤久師(さいとう ひさし)

91年ビクターエンターテインメントより日本初のテクノユニット『ガルトデップ』でデビュー。ユニット休止後、さまざまなクラブ系ユニットに参加し海外でのディストリビュートも積極的に行う。1996年よりステージ衣装から機材などすべてを完璧に模したYMOの完全コピーバンド『Yセツ王』として活動。リアルタイムにYMOを体験した熱心な固定ファンのみならず、YMOのライブを見たことのない若いファンをも獲得している。チップチューンをフィーチャーしたユニット『8bit project』のメンバーとしても2枚のアルバムをリリース。そのほか雑誌などでのレビュー執筆と、多方面で活躍中。