質の高い内蔵エフェクトがより実用的に!
SP-404SXに内蔵されているエフェクトは、全部で29種類。ダイレクトにボタンを押して選べる5種類のエフェクトと、24種類のMFXが搭載されています。前のページで紹介したエフェクトの中では、リバーブ、テープ・エコー、フェイザーがMFXです。いずれも、一般的なシンセに内蔵されているエフェクトよりも、かなり過激な音色変化が加えられるようになっています。そのため、サンプラーとしてではなく「単体エフェクト・マシン」として愛用するミュージシャンもいるほどで、その質の高さは注目すべきポイントでしょう。
加えて、エフェクトの切り替えがとてもスムーズだということも大きな特徴と言えるでしょう。特にライブ・ステージやDJパフォーマンスにおいて、音切れなくエフェクト切り替えができるというのうは実用的ですね。
さらに、SP-404SXには、エフェクトに関する便利な機能がいくつか搭載されています。
●エフェクト・リミット・モード
例えばフィルターなどのツマミを適当にいじっている時に、突然発振し始めてビックリすることがありますよね。このモードをオンにすると、思いもよらずに過激な設定になって大音量が発生してしまうというようなことを、自動的に抑えてくれるのです。これなら、ライブ・ハウスなどで大音量を鳴らしている時でも、安心してツマミをグリグリ回し倒せますよね。このエフェクト・リミット・モードは、全29種類中、17種類のエフェクトに搭載されています。
●複数のサンプルにエフェクトをかける
通常は、最後に押したパッドの音に対して内蔵エフェクトがかかるようになっていますが、同時に複数のパッド(サンプル)にエフェクトをかけることも可能です。その場合は、[REMAIN]ボタンを使います。このボタンを押しながらパッドを叩けば、それらのパッドの音に同じエフェクトをかけられます。
ちなみに、エフェクトを選ぶ際に、[REMAIN]ボタンを押しながらエフェクト・ボタン押せば、すべてのパッドにエフェクトをかけることができます。
●ボタンを押している間だけエフェクトをかける
[TAP TEMPO]ボタンを押しながらエフェクト・ボタンを押すと、エフェクト・ボタンを押している間だけエフェクトがかかります。ビートに合わせてエフェクトをかければ、よりDJっぽいプレイが可能になりますね!
シメは飛び道具系DJエフェクト!
それでは最後に、特にDJプレイに役立つ強力エフェクトを2つご紹介しましょう。
●アイソレーター(ISOLATOR)
1つ目は、ハウス・ミュージックをミックスする際に必要不可欠なエフェクトである「ISOLATOR」です。3つのツマミには、左からは「低音域」、「中音域」、「高音域」が割り当てられており、どの帯域もスパっと気持ちよくカットすることができます。SP-404SXのプリセット・サンプルをループさせながらアイソレーターのツマミをいじってみましたので、その効果を聴いてみてください。
このサンプル音を聴いていただければ、ハイパス・フィルターやローパス・フィルターのようなカットとはひと味違う、アイソレーターならではの「クラブ的な"抜き"」が、ツマミ操作だけで簡単に行えることが分かるでしょう。
●DJFXル―パー(DJFX LOOPER)
2つ目は、SPシリーズの大定番人気エフェクト「DJFX LOOPER」です。ショート・ループ機能とリバース再生をツマミでコントロールすることで、過激な"破綻サウンド"を演出できる、飛び道具的なエフェクトです。早速、その効果を聴いてみてください。
まるで、粘土細工の形を自由自在に変形させていくような、実に特殊な変化をサウンドに加えていくことができますね。

▲写真9:DJFXル―パーの各ツマミの機能。●CTRL 1:LENGTH(ループの長さ)●CTRL 2:SPEED(再生方向と再生スピード)●CTRL 3:LOOP SW(その時点の音をループ開始/ループ解除)。
これらすべての内蔵エフェクトは、SP-404SX本体に取り込んだサンプル素材だけでなく、外部入力(マイクや外部オーディオ機器など)、さらに内蔵マイクのサウンドにもかけることが可能です。このように、SP-404SXは単なるサンプラーにとどまらず、強力なエフェクトとしても、あらゆる場面でのサウンド作りに貢献してくれるでしょう。
次回は、いよいよフィールド・レコーディングの音源を元に、SP-404SXで楽曲を組み立ててみようと思います。お楽しみに!
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