さまざまな動画や静止画でムービー制作
「音楽」を主体にすることで、映像作品にもさまざまな可能性や新しい制作メソッドが生まれます。冒頭で、今回の映像作品制作は「脚本なし」と書きましたが、それもこれも、「音楽先行」だからこそできる手軽さなのです。つまり、完成した音楽を携帯オーディオ・プレイヤーで聴きながら、イメージにマッチしたシーンをバンバン撮影していけばいいのです。
ちなみに、撮影に使用したビデオ・カメラは、簡単に手に入れることができる低価格の民生機です。P-10の優れたところは、これら民生機で撮影したビデオ・ファイルを、専用コンバーター(Win/Mac対応)を利用することで、PC経由でP-10本体に簡単に取り込めることです。
さらに、ムービーだけではなくJPEGなどの静止画像も自由に取り込み可能です。つまり、デジタル・カメラなどを持っていなくても、インターネットの画像検索を使えば、楽しい画像をどんどんダウンロードして、映像作品に活用できるのです。これならば、アイデアが尽きることはありませんね(もちろん、作品に使用する場合は、著作権フリーの画像素材を利用してくださいね!)。

▲画像4:P-10イメージ・コンバーター画面。パソコンに入っている動画や静止画をP-10用のフォーマットに変換して、本体に装着したSDカードに保存するアプリケーション。
おまけ映像~映像をミックスする
『doors』の制作で未使用となった映像素材を使って、もう1本の映像作品を作ってみました。エディロールの8チャンネル・ビデオ・ミキサーV-8を使えば、このような映像と映像のミックスも、簡単に行うことができます。
●コラム:P-10とV-8を組み合わせる!
ビジュアル・サンプラーP-10と8チャンネル・ビデオ・ミキサーV-8を組み合わせたパフォーマンスのムービーが、ローランドのサイトでご覧いただけます。P-10もしくはV-8の製品紹介ページから「Pickup! P-10/V-8紹介ムービー」をクリックして再生してください。。
さて、エディロールR-09HRを使ってのフィールド・レコーディングから始まり、最終的には映像作品化までたどり着いた今回の連載『デジタル時代のミュージック・コンクレート』、いかがだったでしょうか? 電池駆動可能なR-09HRとSP-404SXを使用した、機動性に優れた音素材集めと楽曲制作。そして、リアルタイムな"映像演奏"を可能にしたP-10のV-LINK機能の活用。こうして完成させた映像作品のトータルの作業者は、映像出演者を含めて、たった3人だけです。
これからの時代は、コンパクトで洗練されたこれらの機材を使い、少人数でスピーディな制作スタイルが主流になっていくと思います。ぜひ音楽家のみなさんも、映像までを含めた作品制作で、表現の幅を一段と広めてみてはいかがでしょうか。
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