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第33回:JUNO-Di徹底分析 その1~オススメのドラム&ベース音色を紹介!

みなさん、こんにちは! 齋藤久師です。今月から2回にわたり、ローランドの人気シンセJUNO-Diを、内蔵の音色を中心にレビューさせていただきます。

まず第1回目となる今回は、楽曲の土台を支えるという重要な役割を担っているリズム・セクションの「ドラム」と「ベース」の音色の中から、オススメのサウンドをご紹介しましょう。

▲写真1:JUNO-Di

モバイル・シンセ、JUNO-Diとは?

JUNO-Diは、先代のJUNO-Dをブラッシュ・アップした最新音色を1,000個以上も搭載しています。音源エンジンが一新され、リアリティのある表情豊かなアコースティック・サウンドから、ローランドが長い時間をかけて培ってきたシンセサイザーならではの電子音まで、とにかく「これでもか!」というほどの超ハイファイなパッチ群で構成されています。さらに内蔵エフェクトもアップ・グレードされ、まさに霧が晴れたかのような、実に抜けのいいサウンドを奏でてくれます。

▲写真2:JUNO-Diの内蔵音色は、1,082+256(GM2)種類の合計1,338種類。プロ・スペックの膨大なプリセット・パッチが装備されています。

また、5.2kgという超軽量化と、電池駆動対応(もちろん、ACアダプターでも使用できますよ!)という驚くべき仕様で、女の子でも気軽に電車で持ち運びできます。ストリートでの演奏や学園祭など、若い年代のキーボーディストに大変喜ばれるコンパクトなモバイル・シンセイサイザーです。

▲写真3:充電式ニッケル水素電池単3形×8本で、約5時間の連続使用が可能。ストリートなど野外でのライブに最適です。

ライブ・パフォーマンスで活躍する機能が目白押し

視認性の高いディスプレイと、プレイしたい音色がすぐに選べる「カテゴリー・ボタン」、そして必要な音色を割り当てて、ボタン1発で呼び出せる「フェイバリット機能」は、ライブ・パフォーマンスに絶大な威力を発揮してくれるでしょう。

▲写真4:ディスプレイ下には、「PIANO」や「KEYBOARD/ORGAN」、「SYNTH」など、音色のカテゴリーに分類された専用ボタンが用意されており、これを押すだけで、素早く目的の音色を呼び出せます。

また、演奏中にリアルタイムに音色を変化させられるように、フィルターやエンベロープなどのパラメーターをダイレクトに操作できるツマミが、パネル面に搭載されています。もちろん、Dビームによるパフォーマンスは、ステージ上でもボーカリストやギタリスト以上に注目を集めること間違いなしです。

▲写真5:シンセサイザーの最大の魅力が、リアルタイムに行う音色コントロール。アタックやリリース、フィルター(レゾナンス/カットオフ)といったパラメーターをツマミで自由自在にコントロール可能。さらに、リバーブのかかり具合もツマミでダイレクトに調整できます。

さらに、USBメモリーに保存したオーディオ・ファイル(WAV/AIFF/MP3)やSMFファイルを直接再生できるUSBコネクターが装備されています。この「メモリー・プレーヤー」機能を活用すれば、わざわざパソコンを持ち歩かなくても、大がかりなバック・トラックでも簡単に再生することができます。

その他にも、ステレオの外部オーディオ入力端子も備えているので、携帯デジタル・プレーヤーなどからバック・トラックを再生して、それに合わせてJUNO-Diでアンサンブルを楽しむことも可能です。なおオーディオ・ファイルについては、ボーカルやソロなどセンターに定位している音をキャンセルして、簡易カラオケ化できる「センター・キャンセル」機能を使うことができます。

しかも、JUNO-Diにはマイク入力端子まで用意されているので(ボコーダー・エフェクトも内蔵されていますから、ロボット・ボイスも簡単に鳴らせますよ)、完全に1人で、しかもJUNO-Diの1台だけでコンサートを行うこともできるんです!

▲写真6:USBメモリーに保存したオーディオ・ファイルは、本体「SONG PLAYER」のボタン操作で、再生/停止やファイルの選択が可能(左)。また、オーディオ機器の出力を本体に接続して鳴らすこともできます(右)。

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Profile

齋藤久師(さいとう ひさし)

齋藤久師(さいとう ひさし)

91年ビクターエンターテインメントより日本初のテクノユニット『ガルトデップ』でデビュー。ユニット休止後、さまざまなクラブ系ユニットに参加し海外でのディストリビュートも積極的に行う。1996年よりステージ衣装から機材などすべてを完璧に模したYMOの完全コピーバンド『Yセツ王』として活動。リアルタイムにYMOを体験した熱心な固定ファンのみならず、YMOのライブを見たことのない若いファンをも獲得している。チップチューンをフィーチャーしたユニット『8bit project』のメンバーとしても2枚のアルバムをリリース。そのほか雑誌などでのレビュー執筆と、多方面で活躍中。