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第43回:VP-7連載その2:ボーカルにハーモニーを加えよう~ボーカル・デザイナーのスゴさを徹底解剖!

みなさん、こんにちは! 齋藤久師です。先月からスタートしたVP-7連載。その第2回目は、実際に歌ったボーカルを元に、ハーモニーを加えてみましょう。

コンパクトなVP-7は、キーボードのパネル部分にちょこんと置いて、ライブ・ステージでコーラスやボコーダー・サウンドを手軽に演奏できる素晴らしいものです。しかも、本格的なボーカル・デザイナー・エンジンは、あらゆるレコーディング・セッションの現場でも大活躍すること間違いないでしょう。

今回は「ボーカル・デザイナー(Vocal Designer)」セクションと「ボコーダー(Vocoder)」セクションで、音声ピッチの自動検出によるハーモニーと、MIDIキーボードを接続した演奏を実践してみましょう。

▲写真1:VP-7

本体にマイクを接続しよう

VP-7の機能は、大きく3つに分けられます。まず、MIDI情報によってリアルなクワイヤー・サウンドが演奏できる「ヒューマン・ボイス(Human Voice)」セクション、ボーカルなどの入力されたオーディオ情報にハーモニーを付ける「ボーカル・デザイナー(Vocal Designer)」セクション、そして「ボコーダー(Vocoder)」セクションです。

今回取り上げる「ボーカル・デザイナー」と「ボコーダー」セクションは、従来のボコーダーと比較的近い設定で演奏することができます。例えば、ボーカルに対してVP-7でハーモニーを加えたい場合は、リア・パネルに用意されたマイク入力端子(MIC IN)にマイクを接続します。

うれしいことに、VP-7には「DR-HS5」という高品位なヘッドセット・マイクが付属なので、わざわざマイクを買う必要もありません。しかしながら、使い慣れた自分のマイクを使いたいという人も多いでしょう。その場合でも、一般的に"キャノン"と呼ばれるXLRバランスと標準タイプのTRSアン・バランスの両方を兼用したマイク入力端子があるので、多くのマイクが接続可能です。しかも、ファンタム電源にも対応しているので、ダイナミック・マイクだけでなく、コンデンサー・マイクも使用することができるようになっています。

▲画像2:付属の単一指向性ダイナミック・ハンズフリー・マイクDR-HS5。

▲画像3:VP-7のリア・パネル。ファンタム電源対応のXLR/標準タイプ兼用マイク入力(MIC IN)端子のほか、オーディオ機器を接続できる外部入力(LINE INPUT)端子も用意されています。

では、早速本体にマイクを接続して、入力レベルの調整を行ってみましょう。

マイクに向かって歌ってみます。その時に、レベル(Level)インジケーターが赤く点灯しないように、[マイク(MIC)]ツマミでマイクの入力レベルを調整しましょう。

▲画像4:インジケーターを見ながら、マイク・ツマミで入力レベルを調整します。

ボーカルにリバーブをかけてみよう

次にエフェクトを試してみましょう。VP-7には、ボーカルに適した高品位なリバーブが搭載されています。[アンビエンス(Ambience)]ツマミを右に回していくと、だんだんとリバーブが深くかかっていきます。

このように、ツマミを回すとすぐにリバーブのかかり具合を調整できるということは、鍵盤を弾きながら歌うスタイルのアーティストにとって、とても便利な機能と言えますね。

▲画像5:簡単に声にリバーブをかけられるアンビエンス・ツマミ。

▲Ambienceオフ

▲Ambienceオン

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Profile

齋藤久師(さいとう ひさし)

齋藤久師(さいとう ひさし)

91年ビクターエンターテインメントより日本初のテクノユニット『ガルトデップ』でデビュー。ユニット休止後、さまざまなクラブ系ユニットに参加し海外でのディストリビュートも積極的に行う。1996年よりステージ衣装から機材などすべてを完璧に模したYMOの完全コピーバンド『Yセツ王』として活動。リアルタイムにYMOを体験した熱心な固定ファンのみならず、YMOのライブを見たことのない若いファンをも獲得している。チップチューンをフィーチャーしたユニット『8bit project』のメンバーとしても2枚のアルバムをリリース。そのほか雑誌などでのレビュー執筆と、多方面で活躍中。