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> 第53回:JUPITER-80連載その4:最高峰のコンボ・オルガン・サウンドを徹底解剖&SuperNATURALシンセサイザー・トーン・コラム「AMP」編

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第53回:JUPITER-80連載その4:最高峰のコンボ・オルガン・サウンドを徹底解剖&SuperNATURALシンセサイザー・トーン・コラム「AMP」編 第53回:JUPITER-80連載その4:最高峰のコンボ・オルガン・サウンドを徹底解剖
&SuperNATURALシンセサイザー・トーン・コラム「AMP」編

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みなさんこんにちは! 齋藤久師です。私が所属する“日本シンセサイザープログラマー協会(JSPA)”の恒例イベント「シンセサイザーフェスタ2011」が、今年も行われました。今回の目玉は、何と言っても「The TOMITA Museum」。冨田勲先生が使用したレアな機材が一堂に並んだ光景は、まさに圧巻でした。もちろん、冨田先生はローランドのシンセサイザーをたくさん使用していることでも有名で、SYSTEM-100MやJUPITER-8など、実際に先生の作品で使用された名機がズラリと展示されていました。

さて、今回のJUPITER-80特集では、ローランドが得意とする「コンボ・オルガン・サウンド」を紹介しましょう。そして、後半のコラムでは、「AMP」セクションを取り上げてみたいと思います。

▲写真1:JUPITER-80

ローランド最高峰のコンボ・オルガン・サウンドがJUPITER-80に搭載

ローランドは、VKシリーズを始め、現在まで数多くの電子オルガンを発表してきました。そして、その集大成とも言える高いクオリティのオルガン・サウンドが、このJUPITER-80にもSuperNATURAL音色として搭載されています。JUPITER-80では、ディスプレイ上で9つのハーモニック・バーを使い、さまざまなサウンドの合成が行えます。

▲画像2:プリセット[06]A-2:ToneWheel Org(レジストレーション画面)。トーンホイール音源によるオルガン・サウンドです。

では、サンプル音を聴いてみてください。まずは「16'」から始まり、「5 1/3'」、「8'」というように、順番にハーモニック・バーを開いていき、最終的には9つすべてのハーモニック・バーが全開となるように、音を重ねていきました。

タッチパネル式のディスプレイに表示されたハーモニック・バーは、手が大きい私でも、とてもスムーズにコントロールできるくらいの程よいサイズで、その動きも滑らかです。このハーモニック・バーの微調整によって、多彩なオルガン・サウンドを生成できるのです。

▲画像3:アッパー・パートのライブ・セット「2303:ToneWheel Org Up」だけを使い、ハーモニック・バーを下から順番に開いていきました。

そして、オルガンに欠かせない、回転スピーカーを使ったようなうねりを加えられる「ロータリー効果」も、簡単に利用することができます。このロータリー効果は、トップ・パネルに専用の[ON/OFF]ボタン、それにロータリーの回転スピードを瞬時に変えられる[SLOW/FAST]ボタンが用意されています。実際に、演奏しながらロータリー効果のオン/オフやスピードを変えてみたので、聴いてみてください。

▲画像4:トップ・パネルには、オルガン用にロータリー・エフェクトのコントロール・ボタンが用意されています。

また、ビンテージ・オルガンと同様に、「パーカッション・スイッチ」も搭載されています。これにより、アタック感を付け、バリエーション豊かな演奏表現が可能になりますね。

サンプル音の前半は、パーカッションをオフ、そして後半からパーカッションをオンにして演奏してみました。その違いを確認してみてください。

▲画像5:パーカッションのコントロールは、ディスプレイ上で行います。

このように、ローランドが長年に渡って培ってきた“こだわりのオルガン・サウンド”が、JUPITER-80のイージー・オペレーションで、誰にでも簡単に作り出せるようにデザインされているのです。

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Profile

齋藤久師(さいとう ひさし)

齋藤久師(さいとう ひさし)

91年ビクターエンターテインメントより日本初のテクノユニット“ガルトデップ”でデビュー。ユニット休止後、さまざまなクラブ系ユニットに参加し海外でのディストリビュートも積極的に行う。1996年より、ステージ衣装から機材などすべてを完璧に模したYMOの完全コピーバンド“Yセツ王”として活動。その後、松武秀樹率いる“Logic System”への参加や、チップ・チューンをフィーチャーしたユニット“8bit project”のメンバーとしても2枚のアルバムをリリース。また2010年には著書「DTMテクニック99(リットー・ミュージック)」を出版した。2011年6月15日には自身の新ユニット“pulselize”の1stデジタル・シングル「ATTACK」、8月17日には2ndデジタル・シングル「DECAY」を世界配信開始。同シリーズは2ヶ月ごとに「ATTACK」、「DECAY」、「SUSTAIN」、「RELEASE」の4部作がリリースされ、年末にはアルバム『A/D/S/R』としてコンプリートする。

Hisashi Saito Official Website:
http://www.neuronrecords.com/

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