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> 第54回:JUPITER-80連載その5:インテリジェンスな機能を徹底解剖&SuperNATURALシンセサイザー・トーン・コラム「LFO」編

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第54回:JUPITER-80連載その5:インテリジェンスな機能を徹底解剖&SuperNATURALシンセサイザー・トーン・コラム「LFO」編 第54回:JUPITER-80連載その5:インテリジェンスな機能を徹底解剖
&SuperNATURALシンセサイザー・トーン・コラム「LFO」編

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みなさんこんにちは! 齋藤久師です。今年6月12日に秋葉原で開催された『Roland Synthsizer Day』で、松武秀樹さん、浅倉大介さん、土橋安騎夫さん、そして私の4人でJUPITER-80をフィーチャーしたセッションを行いましたが、ご好評につき、パシフィコ横浜で行われた『2011楽器フェア』でも、この4人が再集結し、演奏を行いました。各メンバーの代表曲をメドレーで演奏をしたのですが、やはりシンセサイザーという楽器は、演奏者によってまったく違う顔(音)を表現するものなんだなぁ~とつくづく感じました。

さて、そのJUPITER-80を取り上げている本連載ですが、今回はこのシンセサイザーが持つ“人工知能”と言っても過言ではない優秀なインテリジェンス機能をご紹介したいと思います。

▲写真1:JUPITER-80

ライブで威力を発揮するJUPITER-80のインテリジェンスな機能たち

JUPITER-80は、弾き手の奏法に応じてさまざまな動作や音色の変化をもたらす機能が搭載されています。

具体的に説明すると、例えば左手で弾いた和声を瞬時に解析し、そこから「調」を自動的に判断し、右手で単音フレーズを弾くと自動的に左手の和声と同じ調の和音を奏でることができるのです。

このような演奏がどのようにして可能となっているのか、その中身を探ってみましょう。

アルペジオ&ハーモニー・インテリジェンス機能をチェック!

ここで、プリセットのレジストレーション音色『[01]B-5:Ballroom Swing』を取り上げてみましょう。

▲画像2:プリセット[01]B-5:Ballroom Swing(レジストレーション画面)

ライブ・セットの音色構成を見てみると、左手セクションには、バイオリンとベース、そして右手セクションには、サックスとクラリネットが用意されていることが分かります。

▲画像3:プリセット『[01]B-5:Ballroom Swing』のレジストレーション・パート画面。

ここで、左手で和音を「メジャー」→「マイナー」と変えていき、右手で適当にメロディを弾いてみます。すると、左手の調を変えるたびに、右手で弾いたメロディに加えられる和声も、瞬時に、そして自然に変化していくことが分かるでしょう。

このような奏法は、レジストレーション画面で[COMMON/CONTROL]タブをタッチして開くセクションに設けられた【アルペジオ】と【ハーモニー・インテリジェンス】を組み合わせることで可能となります。さまざまな音色を割り当てながら、これらの機能を駆使することで、オリジナルのライブ・セットを簡単に作ることができるのです。

こうした高度なインテリジェンス機能をボタン1つで設定できるJUPITER-80は、まさにライブに特化したシンセサイザーということが言えるでしょう。

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Profile

齋藤久師(さいとう ひさし)

齋藤久師(さいとう ひさし)

91年ビクターエンターテインメントより日本初のテクノユニット“ガルトデップ”でデビュー。ユニット休止後、さまざまなクラブ系ユニットに参加し海外でのディストリビュートも積極的に行う。1996年より、ステージ衣装から機材などすべてを完璧に模したYMOの完全コピーバンド“Yセツ王”として活動。その後、松武秀樹率いる“Logic System”への参加や、チップ・チューンをフィーチャーしたユニット“8bit project”のメンバーとしても2枚のアルバムをリリース。また2010年には著書「DTMテクニック99(リットー・ミュージック)」を出版した。2011年6月15日には自身の新ユニット“pulselize”の1stデジタル・シングル「ATTACK」、8月17日には2ndデジタル・シングル「DECAY」を世界配信開始。同シリーズは2ヶ月ごとに「ATTACK」、「DECAY」、「SUSTAIN」、「RELEASE」の4部作がリリースされ、年末にはアルバム『A/D/S/R』としてコンプリートする。

Hisashi Saito Official Website:
http://www.neuronrecords.com/

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