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> 第56回:JUPITER-80連載その8:新機能「トーン・ブレンダー」を徹底解剖&SuperNATURALシンセサイザー・トーン・コラム「ARPEGGIO」編

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第56回:JUPITER-80連載その8:新機能「トーン・ブレンダー」を徹底解剖&SuperNATURALシンセサイザー・トーン・コラム「ARPEGGIO」編 第56回:JUPITER-80連載その8:新機能「トーン・ブレンダー」を徹底解剖
&SuperNATURALシンセサイザー・トーン・コラム「ARPEGGIO」編

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齋藤久師です。みなさん、新年明けましておめでとうございます! 本年も、このmnavi Academy連載、どうぞよろしくお願い申し上げます。

スマートフォンのアプリケーションを使って写真を公開し、気に入った人は「いいね」ボタンを押すというシステムがありますが、私も自宅の機材写真などをたまにアップしています。すると、世界中の楽器ファンからたくさんの反応が返ってきます。特にハードウェア写真をアップした時などは、国籍や性別を問わず、多くの「いいね」をいただいています。こうした電子楽器をきっかけとした新たなコミュニケーションは、インターネット時代ならではの醍醐味ですね!

そんな電子楽器の最先端モデルを取り上げている本連載。今回は、JUPITER-80ならではの新機能「トーン・ブレンダー」を紹介しましょう。

▲写真1:JUPITER-80

JUPITER-80の新機能「トーン・ブレンダー」とは?

「JUPITER-80の膨大な音色/パラメーター群を、一気に、そして複雑にコントロールしてみたい!」という要望に応えるべく搭載された新機能が、「トーン・ブレンダー」です。

大型ディスプレイの右下に用意された[E4(Tone Blender Control)]ツマミを動かすことで、以下のパラメーターを一度にコントロールすることができるのです。

・ライブ・セットのレベル
・パン
・カットオフ
・レゾナンス
・アタック
・ディケイ
・リリース
・MFX1~4のセンド・レベル
・リバーブ・センド・レベル

また、[E3(Destination Value)]ツマミで、ディスティネーション値(トーン・ブレンダー・コントロールを最大まで動かした時に、各パラメーターをどれだけ変化させるかという値)を変化させることができます。

各パラメーターをどのくらい変化させるかは、ディスプレイ画面でグラフィカルに確認できます。ディスプレイ画面の上半分には、ライブ・セット・パラメーターの「現在の値」が表示されます。下半分には「ディスティネーション値」が表示され、ディスティネーション値の変化幅も自由に変えられます。

▲画像2:トーン・ブレンダー(Tone Blender)画面。上部にライブ・セット・パラメーターの現在値が表示され(赤い枠内)、下部と[E3]ツマミでディスティネーション値を決めます(黄色い枠内)。

トーン・ブレンダーを体感しよう!~その1:ツマミでコントロール~

それでは、ライブ・セット『[01]B-1:Cozy Van Beddy』を使って、トーン・ブレンダー・ツマミで音色をリアルタイムに変えてみましょう。

すべてのパラメーターが一気に動き、音色が変化すると、ディスプレイ画面上では時間軸に添って、パラメーターが動く様子を見ることができます。では、聴いてください。

▲画像3:プリセット[01]B-1:Cozy Van Beddy(レジストレーション画面)

トーン・ブレンダーを体感しよう!~その2:Dビームの活用~

次にもうひとつ、違うライブ・セット『[04]B-1:War Path』で、トーン・ブレンダー機能を試してみましょう。

トーン・ブレンダーは、[E3/E4]ツマミを動かすことでパラメーターをコントロールするだけでなく、Dビーム・コントローラーで音色を変化させることも可能です。Dビーム・コントローラーを使用することで、片手で[E3/E4]の2つツマミを同時にコントロールできるので、鍵盤の演奏中などでとても便利ですね。

▲画像4:プリセット[04]B-1:War Path(レジストレーション画面)

ここで紹介したように、トーン・ブレンダー機能を利用してライブ中にリアルタイムな音色の変化をつけるだけではなく、気に入った音色が作れたら、それをそのままライブ・セットとして保存することも可能なのです。つまり予定調和では作り出せない、偶発的に得られた予測不能でユニークな音色を生み出すことができるわけで、これこそがシンセサイザーならではの音色作りの醍醐味と言えるのではないでしょうか。

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Profile

齋藤久師(さいとう ひさし)

齋藤久師(さいとう ひさし)

91年ビクターエンターテインメントより日本初のテクノユニット“ガルトデップ”でデビュー。ユニット休止後、さまざまなクラブ系ユニットに参加し海外でのディストリビュートも積極的に行う。1996年より、ステージ衣装から機材などすべてを完璧に模したYMOの完全コピーバンド“Yセツ王”として活動。その後、松武秀樹率いる“Logic System”への参加や、チップ・チューンをフィーチャーしたユニット“8bit project”のメンバーとしても2枚のアルバムをリリース。また2010年には著書「DTMテクニック99(リットー・ミュージック)」を出版した。2011年には自身のユニット「pulselize」のリリースに伴い、neuron recordsを立ち上げ。また、代官山UNITサルーンにおいて毎月行われる、シンセを肴に呑む会「SynthBAR」をプロデュース中。

Hisashi Saito Official Website:
http://www.neuronrecords.com/

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