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第57回:JUPITER-80連載その9:MIDIでの活用法を徹底解剖 第57回:JUPITER-80連載その9:MIDIでの活用法を徹底解剖

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みなさん、こんにちは! 齋藤久師です。すでにご存知かと思いますが、冨田勲先生が2011年度の朝日賞を受賞されました! 音楽家の朝日賞受者はとても珍しいことで、日本、そして世界に「シンセサイザー・ミュージック」をいち早く広めた先生の功績と、作曲家、音響クリエイターとしての繊細で芸術性の高いサウンドの数々を、改めて認識いたしました。本当におめでとうございます!

さて今回の連載では、JUPITER-80を外部のシーケンサー(DAW)からコントロールする手法を紹介したいと思います。

▲写真1:JUPITER-80

JUPITER-80をレコーディングで活用しよう!

JUPITER-80は、ライブ・ステージでそのポテンシャルを最大限に発揮できるよう、優れたユーザー・インターフェースを装備していることは、すでに十分お分かりだと思います。瞬時の音色変化や、専用ボタンによる音色コントロールなど、まさにライブに特化したデザインがなされたシンセサイザーなのです。そうは言っても、このJUPITER-80のモンスター級のサウンドをライブだけでしか使用しないというのは、もったいない話ですよね!

ご存知のとおり、JUPITER-80のサウンドは4つのパート(「PERC(パーカッション・パート)」、「LOWER(ロワー・パート)」、「UPPER(アッパー・パート)」、「SOLO(ソロ・パート)」)から構成されており、それぞれのパートごとにMIDIチャンネルを個別に設定することができるのです! つまり、JUPITER-80をマルチ・ティンバー音源として、外部からのMIDIでコントロールすることが可能というわけです。そこで、その手順を説明しましょう。

▲画像2:JUPITER-80の音源構成の詳細については、バックナンバー『第49回:JUPITER-80連載その1:遂に登場! JUPITER-80のSuperNATURAL音色を徹底解剖!』を参照ください。

パート別にMIDIチャンネルを設定しよう

まず、ディスプレイ左下にある[MENU]ボタンを押して、メニュー画面を表示します。そこで[SYSTEM]アイコンにタッチすると、JUPITER-80全体の設定を行う「システム・セットアップ画面」が表示されるので、画面左エリアから[MIDI]をタッチして、「MIDIセットアップ画面」を出しましょう。

▲画像3:[MENU]ボタン→[SYSTEM]アイコン→[MIDI]で、MIDIセットアップ画面が表示されます。

すると、各パートごとにMIDIチャンネルを個別にアサインできる画面が表示されます。ここでは、

・PERC=Ch 1
・LOWER=Ch 2
・UPPER=Ch 3
・SOLO=Ch 4

というように、各パートで別々のチャンネル設定を行いました。

▲画像4:パーカッション、ロワー、アッパー、ソロの各パートに個別のMIDIチャンネルを設定できます。

ここで使用するシーケンサーは、MIDIデータをマルチで出力できるものであれば何を使ってもかまいません。ハードウェア・シーケンサーでも、ケークウォークSONAR X1 Production SuiteなどのPCベースのDAWソフトでもOKです。

各パートのMIDIチャンネルの設定が終わったら、音色のチョイスです。次のページでは、実際に各パートに相応しい音色を割り当てて、シーケンサーを使って演奏させてみましょう。

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Profile

齋藤久師(さいとう ひさし)

齋藤久師(さいとう ひさし)

91年ビクターエンターテインメントより日本初のテクノユニット“ガルトデップ”でデビュー。ユニット休止後、さまざまなクラブ系ユニットに参加し海外でのディストリビュートも積極的に行う。1996年より、ステージ衣装から機材などすべてを完璧に模したYMOの完全コピーバンド“Yセツ王”として活動。その後、松武秀樹率いる“Logic System”への参加や、チップ・チューンをフィーチャーしたユニット“8bit project”のメンバーとしても2枚のアルバムをリリース。また2010年には著書「DTMテクニック99(リットー・ミュージック)」を出版した。2011年には自身のユニット「pulselize」のリリースに伴い、neuron recordsを立ち上げ。また、代官山UNITサルーンにおいて毎月行われる、シンセを肴に呑む会「SynthBAR」をプロデュース中。

Hisashi Saito Official Website:
http://www.neuronrecords.com/

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