Top
mnavi Academy Synthesizer
> 第58回:JUPITER-80連載その10:JUPITER-80のプリセット・ライブ・セットで楽曲制作~前編

mnavi Academy synthesizer Back Number

ステップ2:ベースを録音!

ドラムの次に、シンセ・ベースを録音してみましょう。JUPITER-80のプリセット・ライブ・セットの中から、いかにもアナログ・シンセサイザーらしい粘りのある太いベース音色「[03]A-5:Transmission Bs」を選びました。

▲画像6:プリセット[03]A-5:Transmission Bs(レジストレーション画面)

そして、「Recording Mode(レコーディング・モード)」を【KEYBOARD】にします。次にUSBメモリーのリズム・トラックを再生します。

続いて[REC]ボタンを押すと、ディスプレイに「Audio Rec Standby」画面が表示され、[Start]をタッチして、鍵盤でシンセ・ベースを演奏すると、その演奏がUSBメモリーに録音されます。

「Recording Mode」を【KEYBOARD】にしておくことで、再生するドラムとは独立した状態で、シンセ・ベースの演奏を単独のオーディオ・ファイルとして録音することができるのです。

▲画像7:「Recording Mode」を【KEYBOARD】に設定し、[Start]をタッチして鍵盤を弾けば、簡単に演奏をオーディオ録音できます。

「Recording Mode」を【MIX】モードにして、次々にオーバー・ダビングをしていく方法もあります。ただし、オーバー・ダビングをすると、この場合ですとリズムとベースをミックスした状態で録音されてしまうので、後でリズムを作り直したり、シンセ・ベースのフレーズを手直しすることができません。

「Recording Mode」を【KEYBOARD】にして個々の演奏を別ファイルとして録音しておけば、それらをDAWソフトに取り込んで、パートごとにさまざまなエフェクト処理やミックス作業が行えるようになり、とても便利です。

▲画像8:「Recording Mode」を【MIX】にすると、オーバー・ダビング(多重録音)が行えます。

なお、リズム・パターン再生時に、Song画面の[Loop Switch]にタッチして、ループ再生機能をオンにすると、たとえ1小節しかないリズム・パターンでも、エンドレスにリズムを再生し続けることができます。

▲画像9:[Loop Switch]を点灯させ、始点(Loop Top Point)と終点(Loop End Point)を指定すれば、一定区間を繰り返し再生できます。

また、リズム・パターン(USBメモリーに保存しているオーディオ・ファイル)を再生する際、[Play Speed]や[Play Pitch]を調整することで、オーディオ・ファイルのテンポとピッチを変えて再生させることができます。これも、制作するうえでとてもうれしい機能ですね。

▲画像10:ピッチを変えずにテンポを変えたり、テンポはそのままにキーを変えて再生させることも可能です。

ステップ3:シンセ・パッドを録音!

次に、シンセ・パッドをダビングしましょう。音色は、アタック感のある「1710:Digi Crystal」と、浮遊感が特長的な「0151:Jupiter Hollow」をレイヤーしたライブ・セット「[02]D-3:BellAntartica」をチョイスして、先ほどと同じ方法で、USBメモリーに演奏を録音しました。

▲画像11:プリセット[02]D-3:BellAntartica(レジストレーション画面)

ここまでの段階で、USBメモリーは、シンセ・ベースと、シンセ・パッドの演奏が録音されています。これらのオーディオ・ファイルをパソコンに取り込んで、DAW上で同時に再生させてみました。聴いてみてください。

これでリズム、ベース、パッドと、曲の基礎を作る3つのパートが揃いましたね。

後編となる次回は、楽曲の仕上げとしてシンセサイザーによるメロディをダビングし、さらに装飾的な音色も加えていきたいと思います。お楽しみに!

  • Check
Prev 1 2

Profile

齋藤久師(さいとう ひさし)

齋藤久師(さいとう ひさし)

91年ビクターエンターテインメントより日本初のテクノユニット“ガルトデップ”でデビュー。ユニット休止後、さまざまなクラブ系ユニットに参加し海外でのディストリビュートも積極的に行う。1996年より、ステージ衣装から機材などすべてを完璧に模したYMOの完全コピーバンド“Yセツ王”として活動。その後、松武秀樹率いる“Logic System”への参加や、チップ・チューンをフィーチャーしたユニット“8bit project”のメンバーとしても2枚のアルバムをリリース。また2010年には著書「DTMテクニック99(リットー・ミュージック)」を出版した。2011年には自身のユニット「pulselize」のリリースに伴い、neuron recordsを立ち上げ。また、代官山UNITサルーンにおいて毎月行われる、シンセを肴に呑む会「SynthBAR(USTREAM:http://www.ustream.tv/channel/synth-bar-blue-monday)」をプロデュース中。

Hisashi Saito Official Website:
http://www.neuronrecords.com/

ページの先頭へ