mnavi Works

Vol.09:中山加奈子が語るボスME-20&CUBE Streetの多彩な活用アイデア 80〜90年代にかけてガールズ・ロックの草分け的存在、PRINCESS PRINCESSのギタリストとして一時代を築いたギタリスト、中山加奈子。現在では、ロック・バンドVooDoo Hawaiiansのボーカル&ギタリストとして精力的に活動を続けている。そんな

ME-20 & CUBE Street

ステージで、ストリートで、自宅で。ギタリストの欲求に応えるボスME-20CUBE Street

シンプルかつハイクオリティーなギター用マルチ・エフェクトと、電池駆動可能なパフォーマンス用アンプ。

 

自分たちの音楽に確信が持てたから、今はどんな曲でも作れるという気持ちです

─ 昨年12/25にリリースされたVooDoo Hawaiians(以下、VDH)のマキシ・シングル『アンモナイト』は、これまでのハードなロックというイメージからは一転して、かなりポップな仕上がりになっていますね。

中山(以下、N):昨年の比較的早い時期からライブで演奏していて、お客さんのノリもよくて人気のナンバーだったんです。ですから、レコーディングそのものは、もう一気にパパッとやった感じですね。ロックンロールなんだけど、明るい曲調で、聴きやすくて。一昨年にアルバム(『4our』)をリリースして、それで「自分たちの音楽はコレだ」という確信が持てたんですね。だから、もう今はどんな曲でも作れるという気持ちになっていて。ですから、この曲では、ゲストとしてキーボーディストのDIEさんにオルガンを弾いてもらっているんです。そういう意味でも、今までのVDHにはなかったサウンドかもしれませんね。

─ VDHでは、中山さんと澄田健さんの2人でギターを弾いていますが、ツイン・ギターという部分で意識している点はありますか?

N:私は歌も歌っていますし、ツイン・ギターという意識は、それほど強くはないんです。技量的にも澄田の方が確実に上ですから、ギタリストとしてとても尊敬しています。プレイに関しては、澄田からよく「ギター・ソロやってる時のバッキングが一番大事だって」ってことを言われるんです。澄田がソロにいった時に、私が確実にリズムを刻まないといけないし、それが出来るバンドはカッコいい、と。

▲写真1:中山さんの現在のメインギター、GZ-2600IF/HEART Black。グレコとゼマティスの技術を融合したギターで、VooDoo Hawaiiansの新譜のカップリング曲は、このギターをプレイしている。

─ リスナーとしては、ソロに耳が行きますけど、それと同じくらい、バッキングが重要ということなんですね。

N:ええ。ですから、澄田がソロを弾いている時は、私は結構、頑張ってリズムを刻んでるんですよ(笑)。

─ そもそも、中山さんがギターを始めたのは、いつ頃なんですか?

N:中学3年生の頃ですね。それまでは、宝塚歌劇団が大好きだったんですよ。それで演劇部に入って「ガラスの仮面」とかを読んだりしていて。それが、中学3年生になってラジオの深夜放送を聴きながら受験勉強をしていたら、長渕剛さんの歌が流れてきて。まだ「順子」のちょっと前ですね。それでフォーク・ギターを始めたんです。

─ では、エレキ・ギターは高校に入ってから?

N:そうです。当時の彼氏がエレキをやっていて、BOWWOWとかが好きで、カセットに録音してくれて。それから、ジャパニーズ・メタルを聴くようになって、キャロルとかも教えてもらって、洋楽も聴くようになりました。

─ 当時は、女性でバンドをやっているっていうのは、珍しかったんじゃないですか?

N:それが、高校でも女の子とバンドを組んでいましたし、私の周りには多かったんですよ。私よりも気合の入った子も多くて、金髪でツバキハウスに行ってヘッドバンギングしてるような子とか(笑)。ですから、RCサクセションの歌じゃないですけど、授業をサボって学校の屋上でラウドネスを聴く、みたいな感じでしたよ(笑)。

自分の内面を表現するには、私にとってギターは絶対必要な楽器なんです

─ プロになろうと思ったのはいつ頃ですか?

N:これが、ギターを始めてすぐの頃なんです。私は性格的に思い込みが激しいので、一度始めたら「もう絶対にプロになる」と思ったんですね。でも、プロになるにしても、私は多分、"ラウドネス"ではなく、"子供ばんど"かな、と思っていて(笑)。明るくて楽しい音楽、バンドをやりたいと思っていたんですよ。その気持ちは今でも変わってなくて、面白いものや楽しいもの、明るいものが好きなんです。

─ VDHの新曲などは、まさにそのイメージですよね。

N:そうなんですよ。PRINCESS PRINCESSの頃も本当は性格的には明るかったんですが、外から見ると、凄く恐い印象があったみたいで(笑)。きっと、PRINCESS PRINCESSのギタリストとして、緊張したり、気負ったりしていた部分が、そういう風に見えたんでしょうね。でも今では、年々そういったカドが取れていって、自分らしさが自然と出てくるようになったのかな、と思っています。

─ これから先、アーティストとして目指している方向性はありますか?

N:実は正直に言うと、最近はギターに対する執着心が、だんだん薄れてきているんです。PRINCESS PRINCESSの時は「自分はギタリストだ」っていう意識が強かったんですが、その反面、「自分はギタリストではないな」という思いも頭の片隅にはあって……。もっと人間として、自分の内面を表現できるアーティストになりたいと思っていたんです。それは今でも同じで、それを人に伝えるためには、私にとって、ギターは絶対必要なんです。

▲写真2:中山さん所有のボスOD-2。PRINCESS PRINCESS当時から使用しており、写真のモデルで3代目というほど愛用しているそうだ。ターボはオフにして、軽い歪みを得るためのセッティングもPRINCESS PRINCESS時代から一貫して変わらない。現在でも、ライブハウスのアンプを使用するような場合には、このOD-2で歪みをコントロールしているそうだ。

─ 単にギターを聴かせるだけのギタリストではなくて、ギターを使って、もっと自分自身を表現していきたい、と。

N:そうなんです。ですから、2004年くらいからソロでのライブも始めているんですが、そこではギターを弾いて演奏するというスタイルだけではなく、歌詞の朗読などもやっています。私にとって、歌詞はとても大切なもので、歌詞をもっと伝えたいという思いで、そこにポイントを当てた弾き語り的なライブを始めたんです。

─ この2月から、毎月第2金曜日に行っているというソロ・ライブ「バラの金曜日」もその一環ですか?

N:そうです。VDHとは別に、こういったソロの活動も、これからはしっかりやっていきたいと思っています。

─ バンドでの活動とソロの弾き語りでは、気持ち的には全然別のものなんでしょうか?

N:多分、目指している所は一緒なんです。でも、自分の書いた言葉で、感情をきちんと聴き手に伝えたいという部分に関しては、やっぱりバンド・サウンドとは伝え方が変わってきますよね。だからソロ・ライブでは、バンドの時とは違ったアコースティックなサウンドで、自分の思っていることを伝えていきたいと思っています。