楽器とコンピューターの両方のいい部分が取り入れられている点が素晴らしい
─ ライブでの使用という点では、いかがですか?
K:「ライブ・モード」も、実際のライブで使うと、とても便利でしょうね。ドラム・キットをエディットした音とか、ピアノのトランスポーズなどの設定とかも全部込みで、システムごと保存できるわけでしょ? これはもう、完全にコンピューターと同じですよね。
─ ハードウェアならではの楽器的な要素と、コンピューター的な多機能性がFantom-Gには凝縮されています。もちろん、ライブ・ステージでトラブルが起きる心配もないというハードウェアならではの安心感も、大きなメリットだと思っています

K:楽器のように、目をつぶっても操作できる部分もあるし、細かく見て行こうと思えば、コンピューター的にいくらでも細かく入っていけるという、両方のいい面が取り入れられていますよね。そこが素晴らしいと思います。ディスプレイの壁紙を自分の好きな画像に自由に入れ替えられる、なんていう遊び心まであるしね(笑)。これには、クリエーター心をくすぐられましたよ(爆笑)。これだけの機能が入っていて、このサイズにまとめられいているというのも、なかなかイイ感じですよね。大き過ぎないし、かといってディスプレイとかフェーダーとかのコントローラーも、それなりのサイズがあって操作しやすい。あまり小さくなり過ぎると、それはそれで使いづらかったりするんですよ。そういう意味でも、僕としては、Fantom-G6のサイズはちょうどいいですね。ちなみに、外部のサンプラーやMIDIコントローラーを使って、Fantom-Gを動かすこともできるんですか?
─ もちろん可能です。例えば、外部のシーケンサーでFantom-Gを音源として鳴らして、それをFantom-Gでサンプリングして……、というような使い方もできます。
K:せっかくのこれだけの凄い機能を、Fantom-Gの使い方を覚えるまで使えないというのは悔しいですからね(笑)。まずは、使い慣れた外部コントローラーを使ってFantom-Gを鳴らしてみて、徐々に操作方法を覚えていきたいですね。
「そんな使い方をするのか!」と驚かれるような使い方をしてみたいですね
─ この他に、何か気になった機能はありましたか?
K:「コード・メモリー機能」かな。ディスプレイに鍵盤の絵が表示されて、それでコードが分かるのが嬉しいですね。しかも「C13+11」なんていうコードまで用意されているし。
─ あらかじめ用意されているコード以外にも、オリジナルのコードを作って保存することもできるんです。
K:なるほど。僕はそれほどコードを詳しく知らないから、いつもはパソコンでコード表を表示して、それを見ながら曲を作ったりしているんですよ。その作業がシンセ単体で、しかもこんなに見やすくできるのは、とても嬉しいですね。あと、音色を探す際にフレーズを自動的に鳴らしてくれる「プレビュー機能」があるっていう、とてもいいことを教えてもらいました(笑)。これだけの実用的な機能があったら、Fantom-Gで思いっきり遊べますよ。しかも、充分に仕事で使えます。早く実際に使ってみたくなりましたね。Dビームの反応も思っていた以上にいいし、Fantom-Gのポテンシャルの2割くらいの機能だけでも、充分に立派なトラックが作れそうですよ。
─ KREVAさんがFantom-Gをお使いになるとしたら、やはりスタジオ・ワークという感じでしょうか?

K:トラック制作ももちろんですけど、ライブ・モードや、シーケンサーにマーカーを付けてパッドでリアルタイムにフレーズを鳴らすだとか、ライブに強い機能がたくさんありますよね。ちょっとね、僕自身、ライブでさらに一歩上に行きたいと思っていたところだったので、うまく使えばライブでも相当活躍してくれるんじゃないかな、と感じましたね。その一方で、本気でこれを使ってトラック作りにトライしてみたいとも思わされました。それに、サウンドには関係ないけど、ツマミの頭の部分が輝いているところとかのデザインもイイですよね。コレだけでも、気分が盛り上がります。楽器って、こう要素も大事なんですよ。ディスプレイの壁紙だって、気分が盛り上がるやつに変えればいいんでしょ(笑)。そもそも、ディスプレイだけで、これだけ盛り上がれる楽器も珍しいですよ(爆笑)。このFantom-G、人気が出たらいいですね。でも、これをみんなが使い始めたらと思うと、ちょっと怖いな(笑)。でも、負けないように使いますよ。要は"使い方"ですからね。今度のツアー(KREVA CONCERT TOUR《クレハーカップ》)のステージで、実際にFantom-Gを使って、ローランドの方に「そんな使い方をするんですか!」って、驚かれるようなことをやってみたいですね(笑)。

