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Vol.12:ザ・キャプテンズが新MICRO CUBEシリーズの魅力に迫る 「初めて逢ったその日から、恋の花咲くこともある」。お決まりの台詞と現代版

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ロック、ソウル、ブルース、そしてアイドル性。"GS"って、間口の広い音楽なんです

─ 現在7枚目のアルバムをレコーディング中とのことですが、どのような感じでレコーディングは進行していますか?

ヒザシのメイン・ギター、フェンダー・ストラトキャスター

▲写真1:ヒザシのメイン・ギターで、今回のレコーディングでも全曲に渡って使用したというフェンダー・ストラトキャスター。フェンダーUSA50周年記念モデルのネックと、ヒザシが最初に手にしたギター(フェンダーUSA製)のボディを組み合わせている。エフェクターは、ボスBD-2などを使用。

テッド(以下、T):『薔薇色の未来』ってタイトルなんですけど、これまで僕らがやったことがない、未来を示す新しい方向性の楽曲にもチャレンジしています。音色的にもそうだし、リズムもそう。全体的な部分で、かなり前衛的になってきてるんじゃないかな。もちろん、プログレだとか、そういう意味ではないですけど、そういう気持ちが強くて、リーダーの傷彦(ボーカル&ギター)がこのタイトルを付けたんです。

ヒザシ(以下、H):うん。新しいことにチャレンジしましたね。今回は、5曲入りのミニ・アルバムになるんですけど、5曲とも全曲タイプが違うので、聴く人はものすごく楽しめると思うし、僕らも本当に楽しんでレコーディングができました。とにかく、今回はギターのアレンジにすごく時間をかけられたので、何十通りものギター・リフを考えて、現時点で一番納得できる形に仕上げることができました。

─ そういった新しいことへのチャンレジ精神が沸き起こったのも、昨年、140本以上のライブを行ったツアーの影響からですか?

T:それは確実にありますね。何本もツアーを回っていると、やっぱり次にやる時は新しい物を提供したいと思うようになりますね。僕らは、どちらかと言うとキャラクター・イメージが強いバンドなので、だからこそ、それ以外の音楽そのもので本気で勝負したいという気持ちを常に持っているんです。やっぱり、音楽をやってる以上はね。だから、レコーディングでは、とことん追求していきたい。だから今回は、これまで以上に時間をかけてアルバム制作を行っています。

H:新しい形で"GS"を提供したい、っていう気持ちは強いですね。

T:うん、そうだね。僕は、バンドは常に成長していかなきゃ駄目だと思っていて。だから今回は、すごく大変なんですけど面白いことができてるなという実感、充実感があります。早く皆さんにお聴かせしたいですね。

H:結局、僕らの根底にある"GS"っていう土台、それはザ・キャプテンズが始まったときから変わってないんですけど、その土台の上でサンバのリズムをやってみようとか、ロックなアプローチをしてみようだとか、いろんなチャレンジをしていて、それが形として出せたのが、今回のアルバムなんです。

─ つまり、"GS"の枠を広げようと?

T:そもそも、本来"GS"って、そういう音楽なんですよ。ただ単にロックなだけじゃないし、アイドル性もあるし、でもソウルの要素もブルースの要素も含まれている。とても間口の広い音楽なんですよ。

H:突き詰めて行くと、底無しにどんどんと広がって行くジャンルなんです、"GS"って。

T:だから、ザ・キャプテンズ、そして"GS"だっていう芯さえあれば、ここから生み出せる音楽の可能性は、かなり広いな、と感じています。実は僕は、元々はそんなに"GS"を知らなかったんです。そこで傷彦に「GSやろうぜ」って声をかけられて聴き始めて。最初は、"GS"って「ビートルズの追っかけバンド」っていうイメージを持っていたんですよ。でも、そこから掘り下げていったら、ブルースはあるし、ソウルフルだし。そうかと思えば、フォークっぽいグループもいるし、ゴールデン・カップスはいるし、ザ・ハプニングス・フォーとかすごく面白いし。それに、日本で初めてバンドマンが曲を作って演奏したのが、"GS"じゃないですか。だから、バンドの原点だとも思うんです。そういう部分にも、"GS"の魅力を感じています。

H:僕も、GSを聴いたのはザ・キャプテンズを始めてからなんです。それまで"GS"って、「ギター・サウンド」の略だと思ってたんですよ(爆笑)。しかも、"GS"って言うと、ドリフターズやクレイジー・キャッツをイメージしてたので、僕にピッタリだな、と思って始めたら、傷彦に「近いけど、違うよ」って諭されて(笑)。でも、そこから"GS"を知ると、やっぱり当時の歌って、耳に残るんですよね。リフレインが覚えやすくて。僕は綺麗なメロディが好きなんで、タイガースには、かなりハマリましたね。

アメリカ・ツアーのステージの様子

▲写真2:昨年9月に行われたアメリカ・ツアーの様子(アトランタで開催されたアニメ・コンベンション『AWA(Anime Weekend Atlanta)』でのステージ)。


音楽も人生も、出会いがすべてだと思います

─ そもそも、お二人はどういうきっかけでバンドを始めたのですか?

T:僕は元々ギタリストで、ザ・キャプテンズに参加してからベースを始めました。ずっとギター&ボーカルをやってたんです。やっぱりビートルズが大好きだったのと、鍵盤が弾けるし声が高いので(笑)、カーペンターズとかもやってましたね。ギター・ロックも好きだったし、とにかく音楽がものすごく好きなんで、いろんなジャンルを聴いては、トランペットを吹いてみたり、ドラムを叩いてみたり、いろんな楽器をやりました。ザ・キャプテンズに参加したのも、実は傷彦にベースを頼まれたわけじゃなくて、「僕のボーカルに、コーラスを絡めて欲しい」って言われたんです。それで、傷彦のボーカルに対するコーラスを考えてみたら、僕の声のハイの成分に対して、傷彦のローの帯域が混ざると、ちょうどいい歌の芯が出せることが分かって。これは面白いな、と思ったんです。

H:僕は70年代の洋楽ロック、特にディープ・パープルのリッチー・ブラックモアが大好きで、気がついたら白いフェンダー・ストラトキャスターを握っていたという(笑)。でも、ハードロックは聴くだけで素敵、っていうタイプだったんです。目の前にギターを置いて聴くだけで、とろけてたんです(笑)。だから、真面目にバンドに取り組むようになったのは、やっぱりザ・キャプテンズを始めてからですね。今はもうバンドが楽しくって。特にザ・キャプテンズのステージで、ギターを弾かない瞬間が、ものすごい快感なんです(笑)。僕がソロを弾いてバーンってキメるよりも、ソロを弾かずにお客さんの前に「イエーィ!」って言って両手広げた瞬間に、お客さんがワーッってなるでしょ。僕はそっちの方に快感を覚えまして。もちろん、ギターもおろそかにはしてないですけどね(笑)。

テッドのメイン・ベース、モズライト

▲写真3:テッド愛用のメイン・ベース、モズライト。ザ・キャプテンズ結成後にベースを探しに楽器店に行った際、ひと目で気に入ったと言う。ヒザシのギターと同様に、内部の配線材を改造している。そして、ザ・キャプテンズのステージで大活躍しているのが、意外にもボスのチューナーTU-2。「チューナーをオンにするとミュートできるので、足元で音を瞬間的に止めてダンスをするような時に、とても便利なんですよ(笑)」(テッド)。

─ ザ・キャプテンズは、まさに今が一番充実した時期を送っていると思いますが、お二人のように音楽、楽器を楽しむ秘訣は?

H:ギターと添い寝するといいですよ。僕は実際、そうしてましたから。ギター握ったまま寝るんですよ。お気に入りのロックを聴きながら。そして朝になる。これは気持ちいいですよ。ちなみに今回のレコーディング中も、ギターと一緒に寝てたんですよ。

T:今の話、冗談のようですけど、でも僕はヒザシの言ってることが、すごくよく分かるんです。僕もベースはモズライト1本しか持ってないんですけど、これがもう愛着があり過ぎて。同じ物を何本も欲しいという感じなんです。

H:一途だよね、モズライトに。

T:もう大好き。ルックスもいいし、音も好きだしさ。離れられない。エフェクターにしても、一度ハマると、もうそれしか追いかけられない。これは楽器だけに限らず、人との出会いでもそうだと思うんですよ。僕は、傷彦と出会ってなければベースを手にしなかったと思うし、ヒザシやヨースケ(ドラム)がいなければ、ザ・キャプテンズをやってない。そして、お客さんの顔が見えないと、ライブをやっても快感は得られない。本当に、音楽も人生も、出会いがすべてだと思いますね。