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Vol.19:ツー・トップ・ベーシスト櫻井哲夫&日野

VB-99

新次元のベース・サウンドが構築できる最新V-Bassシステム

高性能DSPと最新モデリング技術(COSM)により、ベース・サウンドに新たな可能性をもたらす最強ベース・イクイップメント、VB-99。

 

「本物よりいいかも」と思わせる
進化したVB-99のモデリング・クオリティ

─ 日野さんには、すでにTETSUJINOのレコーディングでVB-99を使用していただいていますので、今日は日野さんから櫻井さんにVB-99をご紹介いただこうと考えています。

▲櫻井哲夫

櫻井(以下、S):JINOは、ベーシストの中でも突出した機材オタクだからね。群を抜いてますよ(笑)。だから彼は、VB-99のようなユニークで新しい機材は特に大好きなんですよ。そんな彼から、「これがいい、あれが面白い」という話を聞くだけでも楽しいです。もちろん僕も含めて、ベーシストはみんな新しい機材には興味を持ってますからね。

日野(以下、H):僕は、本当に欲しいものでないと使わないし、好きにならないと人に勧めないから。運よくローランドの方と縁があって、今日はこの場に呼んでいただきましたけど、プロになる前から、ずっと何十年もローランドやボスのエフェクターが大好きで揃えていたからね。まだベース用のエフェクターが出る前からギター用のディストーションを使ってたし、ディレイ、リバーブはもちろん、ボスのオクターブ(オクターバー)なんか、たぶんこれまでの人生で6台は買ってますよ(笑)。そのくらい、ローランド/ボス製品には安心感、信頼感を持っているんです。

─ ありがとうございます。それでは早速、VB-99のナビゲーションをお願いします(笑)。

H:分かりました(笑)。じゃあ、まずはこの音色を弾いてみて。プリセットの222番。「P's Swing」っていうパッチのサウンド。

S:(演奏しながら)お、ウッド・ベースだね。初代V-Bassより格段によくなったね。僕も前のモデルでウッド・ベースの音をいろいろとエディットして作ってみたけど、それよりも大幅にリアルさが増してるね。ミッドが強くなってしっかり音程感が出ているし、余計な膨らみ感がなくなってる。

H:ウッド・ベースのボディのレゾナンス、つまり共鳴音の音量や倍音感を調整したり、ボディのサイズを変えたりと、いろいろエディットができるんですよ。ベイビー・ベースの音にも簡単に変えられるしね。

S:すごい! ボディのサイズも変えられるんだ。実際に、ディスプレイにグラフィカルに表示されるから、エディットも感覚的に分かりやすいね。Good Job!(笑)。これは相当に進化しましたね。

─ 前のモデルのリニューアルではなく、モデリングをいちからやり直して、アコースティック・ベースのデータをすべて新規で取り直しているんです。

S:"COSMテクノロジー"ですよね。初代モデルでもよくモデリングできていて面白かったけど、本物と比べると「やっぱり本物のほうが......」というのが、正直な印象でした。でもVB-99のクオリティになると、逆に「本物よりいいかも!?」とさえ思ってしまいますね。実際に現場での演奏性やレコーディング時の使いやすさを考えると、本物のウッド・ベースよりもVB-99のほうが、間違いなく使いやすいんじゃないかな。

どんなベースでも自分で作り出せるから
こんなに楽しいものはない

▲日野"JINO"賢二

H:インタビューでも言ったように、アルバム『ダブル・トラブル』の「ウォナ・シー・ユー」で弾いているメイン・バッキングのウッド・ベースは、このプリセットを少しエディットして音色を調整した音なんですよ。ポール・チェンバース(Bs)っぽいでしょ? 「フォー・ザ・ファウンデーション」のソロも、前半はこのウッド・ベース、後半のパット・メセニー(Gt)風のギター・シンセ・サウンドは、「GR-300」っていうプリセット・パッチ336番の音。

S:そうなんだ。それにしても、このウッド・ベースはオススメの音色だね。ウッド・ベースは何種類くらい搭載されているの?

H:モデリング・タイプとしては「AC BASS(アコースティック・ベース)」という1種類だけなんだけど、さっき説明したようにいろんなパラメーターを細かくエディットできるから、いくつでも作れるよ。どんなベース・サウンドでも自分で作り出せるから、こんなに楽しいものはないよね。例えば、ロン・カーター(Bs)っぽいウッド・ベースにエディットしてみようか。(実際に演奏しながら)ほらね、サステインが長めになったでしょ?

S:弦のテンションがちょっと緩い雰囲気が、すごくよく出てるよ。カッコいいサウンドだね。

H:エフェクトも簡単に調整できるしね。

S:エフェクト設定も、モデリングと一緒にプログラムできるんだ。

H:そうそう。これ見て。エフェクト・セクションで「POLY DEFRET(ポリ・デフレッター)」をかければ、ウッド・ベースのサウンドにフレットレスのニュアンスをプラスできたり、「STRING MODLNG(ストリング・モデリング)」でガット弦を張ったようなサウンドにすることもできるんですよ。

─ ラウンド・ワウンド弦を張った一般的なベースをプレイしながら、フラット・ワウンド弦やブラック・ナイロン弦を張った音に変換できる弦のモデリング機能も搭載されているんです。

S:それはすごいね。しかもフレットレスのニュアンスも、かなり進化してるね。