Roland Planetで、シンセの仕組みを
イチから教えてもらった
─ デビュー作となるミニ・アルバム『Attack Of The Unicorn』が完成して、改めてご自身でどういった感想をお持ちですか?
Ni-yang(以下、N):実際のところ、"デビュー"といった特別な感覚はないんですが、多くの方に僕らの音楽を聴いてもらえる機会を持てたということが、素直に嬉しいですね。僕らは札幌に住んでいるので、それほど頻繁に東京や他の都市に行けるわけでもないので、全国の方に聴いてもらえる作品が作れたということを喜んでいます。
─ このミニ・アルバムは、どのようなイメージを持って制作を進めていったのですか?
N:今回、幻想の世界に向っていくというイメージで、アルバム・タイトルを『Attack Of The Unicorn』としたのですが、その通りに、いろんな世界観の楽曲を作れたと思います。ボーカルのサイトウ(ツトム)が作曲をしていまして、サイトウのデモを聴いた時点で、「いいね、いいね!」っていう感じでレコーディングが進んでいきました。
─ シンセを全面に押し出したエレクトロなサウンドと、ギター・ロックの要素を融合させたバンド・サウンドがナナイロマンの特色だと思いますが、こういったサウンドの方向性やイメージは、バンド結成時にすでに明確にあったものなのですか?
N:バンド結成時の話しをすると、元々は、サイトウとドラムのケースケ(小西彗介)、そして僕の男3人で、長いこといろんな音楽をやってたんですよ。それとは別に、りさっく(福井里沙)とも対バン仲間で、何となく「一緒にスタジオ入ってみようか?」という感じで4人でセッションしたのが、最初だったんです。だから何も考えずに、趣味的なセッションからバンドはスタートしてるんです。で、それはそれとしてやりつつ、僕ら男3人でやっていたバンドはずっと続けていこうと思ってたんですが、いつの間にか、僕らのバンドよりもりさっくとのセッション・バンドの方がたくさんライブに呼ばれるようになって(笑)。こんな感じで始まったバンドなので、実のところ、サウンドの方向性だとか、あまり真剣に考えたことがなかったんです(笑)。逆に言えば、何も考えないで、全員が好きなことをやろうということが、バンドのコンセプトだったと言えるのかもしれません。

▲写真1:北海道でブレイク中のナナイロマン。左から、小西彗介(Dr)、福井里沙(Bs)、サイトウツトム(Vo/Gt/Prog)、Ni-yang(Key)
─ ナナイロマンが、そういう流れで結成されたとは、意外でした。ところで、Ni-yangさん自身は、やはり楽器はシンセからスタートしたのですか?
N:ん~、厳密な話をすると、最初に触れた楽器は鍵盤なんですが、自分で意識してちゃんと練習したのは、ベースなんです。
─ それは、どういうことですか?
N:僕は音楽の専門学校に行って、パソコンを使った音楽制作の勉強をしていたのですが、そこで「鍵盤を覚えた方が何かと便利だ」ということで、その時に鍵盤を始めました。その一方で、その学校では他の楽器も含めてみんなでセッションするという授業があったんですが、ベースが1人しかいなかったんですよ。しかも、そのベースが休みがちで(笑)。それだったら、自分がベースをやってみようかなと思って。ですから、コードやキーだとか、楽器の基本的なことを覚えたのは、ベースを通してなんです。
─ では、本格的にシンセを弾き始めたのは、ナナイロマンを始めてから?
N:そうなんです。だから、いまだに難しいことはできません(笑)。それこそ、最初はシンセの音作りもまったく分かってなくて、バンドでMC-909を導入した時も、札幌のRoland Planet(以下、Planet)に行って、専任のPlanetスタッフの方に「シンセの仕組みは......」って、イチから教えてもらいました(笑)。
─ そうだったんですか。では、Planetには頻繁に行ったんですか?
N:何度もお店に通って、スタッフの方といろいろとお話させてもらいました。MC-909を買った時は、それこそシンセだとか、ハードウェアのデジタル楽器を手にするのが初めてだったので、「こういうことは、できますか?」とか、本当に初心者的なことをたくさん質問させてもらいつつ、HandSonic 10とかを使った、スタッフの方のものすごいデモ・プレイを見せてもらったりして(笑)。そんな雰囲気で、とても通いやすかったですし、とにかくローランド製品に関して専門知識を持ったスタッフがいるという安心感は大きかったですね。僕が興味を持っている楽器で、何ができるのかを教えてくれるだけでなく、「この楽器ではやりたいことはできないから、それならこれの方がいい」という点まではっきりと教えてくれて、とてもためになりました。
─ Ni-yangさんは、「恋とマシンガン ~telephone and Gun's~ 」のミュージック・ビデオでJUNO-STAGEを弾きまくっていますが、確か最初はJUNO-STAGEではなく、JUNO-Dを買うつもりだったとか......。
N:そうなんです。元々は、MC-909を音源にしてMIDIキーボードで演奏していたんです。そのうちにMC-909をキーボードとは個別に使いたいと思い始めて。それなら、別にシンセを買おうということになって、ライブでの使いやすさを考えたら、軽くて小さいJUNO-Dがいいんじゃないかと思って、軽い気持ちでPlanetに行ったんですね。そうしたら、スタッフの方にJUNO-STAGEのことを教えてもらって。スタッフの方は、MC-909を買いに行った時から僕らのバンドのことを知っていてくれてたので、「ナナイロマンで使うなら、絶対JUNO-STAGEの方がいい」と勧めてくれたんです。実際に触らせてもらって、音色数の豊富さや多機能性が分かったので、それだったらこれにしようと腹をくくって(笑)、JUNO-STAGEを選びました。今では、その時に腹をくくってよかったな、って思っています。






