JUNO-Diのような本格的なシンセが
電池で動くということに、本当にビックリした

─ 今回は新製品のJUNO-Diを試奏していただきましたが、第一印象はいかがでしたか?
N:まず、電池で使えるということに驚きました。これまで、いわゆるオモチャ的なキーボードではありましたけど、ここまで本格的なシンセが電池で動くということは、本当にビックリですね。単純に、「うわぁ、いいな」と羨ましく思っちゃいます。これなら、ストリートでも便利ですよね。
─ さらにJUNO-Diは、JUNO-STAGEよりも搭載されている音色数が多いんです(注:JUNO-Diのプリセット・パッチ数は1082音色+256GM2音色)。
N:すごい! これはすごいことです。それだけの数の音色を、カテゴリー別に用意された音色選択ボタンですぐに選べるという簡単さがいいですよね。あと、今使ってるJUNO-STAGEにも搭載されていますが、フェイバリット機能はとても便利です。ライブでも、曲で使う順番に音色を並べて、パッと出せる状態にしています。
─ 音作りに関しては、JUNO-Diの新機能として「スーパー・レイヤー」があります。1つの音色を、わずかにピッチをずらしながら複数重ねることで、簡単に音を分厚くしたり、広がり感を持たせられるんです。シンセ・リードなどに効果的な機能です。
N:なるほど。へー、すごい。一気に音の厚みが増しますね。しかもパッと作れて、これ便利ですね。

─ そのほか、JUNO-STAGEと同様に、USBメモリーに保存した音楽ファイル(MP3、WAVE、AIFF、MIDI)を本体パネル操作で再生出来る「ソング・プレーヤー」機能が搭載されていて、簡単にオーディオ・データのマイナス・ワン再生が行える「センター・キャンセル」機能も装備されています。ちなみに、ナナイロマンの「CANDY」を再生してセンター・キャンセルをオンにすると、ボーカルがきれいに消えるんです(笑)。
N:あ、本当だ! これは、本当にすごいですね。カラオケとして、十分に使えますよ(笑)。
─ これら以外の部分で、Ni-yangさんが興味を持った部分はありましたか?
N:僕はやっぱり、Dビームが大好きですね。ローランドのシンセには昔から搭載されている機能だと思うんですが、新しいモデルのDビームは、品質も機能も進化していますよね。Dビームこそ、「これがシンセだ!」っていうアピールを最大限可能にする機能だと思います。そういう意味では、ボコーダーも、すごくシンセの存在感を際立たせてくれる機能ですよね。ボコーダーに声を通すと、それだけで音楽の雰囲気をガラっと変えられるので、とても興味を持っています。
やっぱり、アコースティック楽器では出せない音を鳴らせるというのが、シンセの一番の魅力じゃないですか。そういった、シンセならではの魅力的な機能が詰まっていつつ、ピアノやオルガンといったスタンダードな鍵盤楽器の音色がしっかりしているという点も、JUNOシリーズの特徴だと思います。あとは、とにかく軽い! 先ほど言ったことの繰り返しになりますが、僕らのようにバンドで活動していると、楽器の持ち運びは必須ですから、「軽い」というだけでも十分なメリットを感じますよ。
─ それでは最後に、これからシンセを始めてみたいと思っている読者にアドバイスをお願いします。
N:「シンセをやってみたい」と思っていたら、考え過ぎないで、とにかく一度触ってみるといいと思います。僕自身、シンセで何ができて、何ができないのかも分からない状態から始めたわけですが、触ってみて初めて分かることも多いですし、触っていると操作方法や音色の仕組みも自然と覚えていけます。そしてシンセが使いこなせるようになると、きっと音楽の聴き方や曲作りの発想も変わってくると思いますよ。僕らメンバー4人とも、新しいことをどんどん追求していくのが好きなので、「JUNOでこんな音が出せるよ」っていう話をすると、しばらくしたら、その音や機能を使った曲やアレンジが生まれてくることも多いんです。もちろん、アコースティック楽器とは違って、覚えなきゃいけない操作は多少ありますけど、それは家電製品だって同じことですから、「シンセを楽しもう」という気持ちさえ持っていれば、それで十分頑張っていけると思います。ですから、腹をくくって(笑)、とにかくシンセに触れてみて欲しいと思います。






