Top > mnavi Works > Vol.29:超絶ドラマー、ピエール中野(凛として時雨)が最新V-Drumsをプレイ

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V-Drumsを使うことで「どうしたら、どういう音を作れるか」を
ドラマー自身が知ることができる

─ 音色のエディットについては、いかがでしたか?

N:スネア・ドラムにしても、シェルをウッド、スチール、ブラスに変えていくと、「ああ、なるほど」と思うくらいに、ちゃんとそれぞれの材質の特徴がサウンドに出てますね。ヘッドの種類も、ピンストライプまで用意されているあたりはビックリしました。チューニングの際には、グラフィカルにチューニング・キーが回ったりだとか、本当に芸が細かいですよね(笑)。

─ バス・ドラムに関しては、マフリング(ミュート)まで調整できるんです。

N:ガムテープまで用意されているんですね!(笑) あとは、マイクのポジションを動かせるというのも、面白いですよね。スネア・ドラムのセンターを狙うと、ちゃんとローが出てきますし。

─ TD-20Xでは、さらにマイクのサイズも選べるようになって、マイクの口径を大きくすると、アタックのロー感を強調できます。またTD-20Xの特徴として、キット全体の共鳴具合を調整できる「キット・レゾナンス」が強化されました。これにより、ドラム・キットの臨場感が格段に向上したんです。

N:キット・レゾナンスは、「すごい!」と思いました。とてもリアル。驚きですよ。エディットに関しては、全体的に操作がすごく分かりやすいですよね。シンセサイザーの操作ほど専門的でもないし、リバーブ感にしても、パラメーターを設定していく感じではなくて、部屋のサイズであったり形であったりを感覚的に選んでいけるので、直感で音作りができますよね。アンビエンス・ルーム・タイプの「EXPO HALL」なんか、まさに幕張メッセあたりで演奏した時の響き具合そっくりですよ(笑)。

─マスター・コンプレッサーも今回新たに強化されていて、単体専用機クラスの調整が可能となっています。

N:コンプレッサーのかかり具合もいい感じでしたよ。要はV-Drumsを使えば、ドラム本体の音作りはもちろん、マイキングやエフェクト処理といったエンジニアリング的な要素、さらに環境面まで、ドラム・サウンドに関わるすべての要素をコントロールできるわけですね。

─ そうなんです。「凛として時雨」の作品には、実にさまざまなタイプの楽曲がありますが、ピエール中野さんがドラム・サウンドを作っていく際には、楽曲のどのような要素に対して音色を合わせていくのですか?

N:基本的には、まず使うドラム・セットが一番いい音がするポイントにチューニングします。そこから、歌やギターに合わせていくというよりも、楽曲全体の雰囲気に合わせていくイメージですね。軽めの音色の方がいいのか、重い方がいいのか。アタック感を強く出した方がいいのか、倍音感をもっと出した方がいいのか。当然、スネア・ドラムの音作りが一番シビアにはなりますが、スネア・ドラムのチューニングも、楽曲のキーにピッチを合わせてあげるだとか、逆にキーとずらすことでカッコよくなる場合もあったり。いずれにせよ、スネア・ドラムの音色ひとつで楽曲の雰囲気がガラっと変わりますから、そこは一番意識しますね。

加えて、レコーディングであればマイクへの音のノリ方。生音だとカッコいいのに、マイクで録るとボワンボワンなって、よく分からない音になることもあるんです。それだと、レコーディングに関しては「正解の音」ではないので、チューニングをし直します。とにかく、アコースティック・ドラムの音作りに関しては、要素が多すぎて複雑なんですよ。どんな部屋で叩くのかによっても、音は変わりますしね。そういう意味では、V-Drumsを使うことで、ドラムとしての音作りも楽しみながら、「どうしたら、どういう音を作れるのか」といったことを、かなり分かりやすくドラマー自身が知ることができると思います。マイキングまで、グラフィカルに見ながら音を確認できますしね。プリセットのキットでプレイを楽しむだけでなく、そこから好みの音に作っていけるというのがいいですよね。自宅でのデモ音源の制作には、ものすごく向いている楽器と思います。ライン出力の音で、ここまでドラム・サウンドを作り込めるというのは、画期的じゃないでしょうか。

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Profile

凛として時雨のプロフィール、および最新情報は、mnavi Interviewページをご覧ください。