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Vol.30:「THE 金鶴」がフル活用する最強ワークステーション・シンセFantom-Gの真のポテンシャルに迫る

Fantom-Gのオーディオ機能は、まさにレコーダー。
コンピューターを1台手に入れた感覚がする

─ 今回のアルバム制作では、Fantom-GとボスBR-900CDが大活躍したそうですが、具体的には、それぞれをどのように活用されたのですか?

三柴(以下、M):BR-900CDは、佐々木さんに聴かせるデモを制作する時に使いました。まず、僕とClaraで、もう弾いたままのものをオーディオでどんどん録っていくんですよ。そのデモを佐々木さんに聴いてもらって、そこからいろいろとアレンジしていきました。アルバムのラストに入っている「THE 金鶴~Theme of The Golden Crane」は、佐々木さんのOKをもらうまでに、アレンジを何度もやり直しましたよ(笑)。

─ シーケンサーはお使いになりましたか?

M:Fantom-Gの内蔵のシーケンサーを使いました。......と言うか、僕が持っているシーケンサーは、Fantom-Gだけですから(笑)。「THE 金鶴~Theme of The Golden Crane」のレコーディングでは、Fantom-Gの内蔵シーケンサーにオーディオも直接録っていったんです。

─ MIDIだけでなく、オーディオもFantom-Gで録ろうと思ったきっかけは?

M:DAWソフトで最終仕上げをする際に、BR-900CDで録ったギターのオーディオ・データをパソコンに取り込むよりも、Fantom-GでMIDIもオーディオも全部録っておいた方が、USBメモリー経由で簡単に取り込めるという話を聞きまして。実際にFantom-Gで録音してみたら、えらく簡単でビックリしました。V-Synth GTをリアルタイムで弾いた演奏をFantom-GのシーケンサーにMIDI録音するというスタイルをとったものもあります。

佐々木(以下、S):オーディオ録音したサウンドのクオリティは、すごくよかったね。

M:本当に、Fantom-Gのオーディオ機能は"オマケ"なんかじゃなくて、まさにレコーダーですよ。コンピューターを丸々1台手に入れたような感覚ですよね。

▲画像1:「THE 金鶴~Theme of The Golden Crane」のSong Edit画面。MIDIだけでなく、オーディオもFantom-G内蔵のシーケンサーに録音されている。

─ Fantom-Gの音源部分に関しては、どのような印象でしたか?

Clara(以下、C):音色がすごく呼び出しやすくて、しかも本当にいろんな種類の音が用意されているので、自分ではとても思い付かないような音色に巡り会えることが楽しいですね。ですから、自分が欲しいと思っている音色を作っていくやり方もあれば、こういう音があるからこんなアレンジをしてみようというイメージの起爆剤的な魅力も、Fantom-Gには感じます。いずれにしても音がとてもいいので、聴いていて気持ちがいいですね。それに、鍵盤を弾くタッチで音色が変わる面白さもあります。私が弾くとパンチが弱くなったり、三柴さんが弾くと、ピチカートの音色がまるで違う音色のように聴こえたり、弾き方で音色がすごく変化させられるという点は素晴らしいと思います。

M:Claraは、ヘッドホンをしながらFantom-Gを平気で3時間くらい触って、本当にいろんな音を聴いてますよ(笑)。「Spacecraft」という曲では、シンセ・パッドとピアノだけで演奏しているんですけど、まずFantom-Gをライブ・モードにして、何種類ものパッド・サウンドの中から3種類(「PRST1351:Stacc Heaven」、「PRST1435:Stringship」、「PRST1528:Spacious Pad」)を選んで、オクターブを変えたりするんです。それをメモしておいて、今度はスタジオ・モードに切り替えて、内蔵シーケンサーにソングをレコーディングしていくわけです。それもね、普通は3音色を同時に鳴らして弾けばいいんですが、音色ごとに毎回同じフレーズを弾き直すんですよ。そうすると、微妙なズレが生じて、音に広がりや厚みが出るんです。そういったレコーディングをやっているので、音色選びは、かなり入念にやりましたね。

─ なるほど。まずライブ・モードで音色を選んでいくんですね。

M:ロック・バンドのライブで、僕はすべてライブ・モードで演奏しているんです。1音色だけしか使わない場合でも、シングル・モードではなく、ライブ・モードに音色を呼び込む。そうしておくと、後で「もう1音色重ねよう」となった場合に、作業がとても楽なんです。スタジオの現場で「この音色が欲しい」ってリクエストされても、音色の用意にそれほど時間もかからないので、とりあえず方向性として間違いのない音色をライブ・モードに呼び込んで、その設定をUSBメモリーに保存して、自宅に持ち帰ってからじっくりと音作りをするんです。これはとても便利だし、実用的ですね。

─ 1音色でもライブ・モードでプレイするというのは、多くのFantom-Gユーザーにも参考になる使い方だと思います。

M:しかも、昔は大変だった音色ごとのキー・レンジ(各パッチの発音させる鍵盤の範囲)の設定が、大きなカラー・ディスプレイに鍵盤のグラフィックが表示されるので、目で確かめながら簡単にできますからね。最近、オーケストラ・サウンドとバンド的な音色を一度に演奏しないといけない場合があったんです。昔のシンセだと、そいうプレイに太刀打ちできませんが、Fantom-Gのライブ・モードを使えば、例えば一番低い音域ではチェロとティンパニが鳴って、それより上の音域に行くとストリングス、中央の音域にはブラスを入れておくというようなライブ・セットを組むことで、ステージでも対処できるんですよ。

─ まさに、Fantom-Gの機能をフルに活用されていますね(笑)。

M:さらに僕は、ダイナミック・パッドも使い倒してますからね。パッドが16個じゃ、もう足りないくらいですよ(笑)。

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