Top > mnavi Works > Vol.30:「THE 金鶴」がフル活用する最強ワークステーション・シンセFantom-Gの真のポテンシャルに迫る

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テクニックを磨くことで、音楽性の幅や深みは、全然変わってくるように思う

─ 現在では、優秀な音楽ソフトウェアが多数登場しています。その一方で、今回のレコーディングで活用されたFantom-GやBR-900CDなどのような楽器・機材には、ハードウェアならではのメリットや魅力があると思いますが、いかがでしたでしょうか?

C:私はもともとピアノがメインなので、録音したデータを編集して作品を作るというよりも、まずきちんと1曲を通して演奏できるようになるまで練習して、それから録音するというスタンスで今まで来ています。そういう点では、短期間でデモを素早く形にしたいという場合に、Fantom-Gのオーディオ機能やBR-900CDのようなレコーダーは、本当に便利ですね。かつて、曲ができたから録ってみようとDATレコーダーで録音していた頃とほとんど同じ感覚で、手軽に高音質で録れる点が大きな魅力だと思います。

M:今、Claraが話したように、「THE 金鶴」では、基本的に1曲を丸ごと弾いて、それをFantom-GのシーケンサーやBR-900CDで録っちゃうんです。初めて佐々木さんに会った時に「3回弾いてちゃんと演奏できないのなら、それは弾けないのと同じことだ」って言われたんですね。ですから、あまり「そこをもう1回録り直そう」ということはしないですね。先ほど話した「Scene~Ansel Rombert」のエレクトリック・ピアノも、頭から最後まで、いい演奏が録れるまで繰り返し弾くんです。それでも、3回以上はやらない。よく「もう1回やれば、もっとうまく弾けるかもしれない」って何度も録り直す人がいますが、僕はそれだと、本人が疲れてしまうように思うんです。ですから、佐々木さんが昔言っていたことはやっぱり正しかったなと、改めて感じています。この曲だって、もし部分ごとに録ってそれを後で組み合せても、この高揚感は出せなかったと思います。もちろん、スティーブ・ヴァイ(Gt)のように、キーボーディストでないのにピアノのエディットに1年もかけるような制作を行えば、それはそれでものすごい音楽が生まれてくると思います。ですから、データの切り貼りそのものが悪いのではなくて、努力することなしに「弾けないから切り貼りしよう」という発想はどうなのかな、と思うんですね。

S:そうだよね。やっぱり「テクニックから生まれるメロディ」ってあると思うんですよ。逆に言うと、「弾けない人には作れないメロディ」があるのではないか、と。僕はたいして鍵盤が弾けないから、余計にテクニックの裏付けは重要だと感じています。昔の作曲家って、フランツ・リストにしても、ピアニストとしてすごい腕前を持っていて、それで名曲を作ってるわけですから。テクニックを磨くことで、音楽性の幅や深みは、全然変わってくるように思っています。

─ そういったテクニックを磨くためにも、より楽器を楽しむことが大切になってくると思いますが、これから楽器を始めてみたいという読者も含め、より音楽や楽器を楽しむためのアドバイスをお願いします。

S:いやぁ、それは難しい質問ですね(笑)。そもそも僕たちは、楽器を触っているだけで、十分に楽しいんですよ。楽器を弾いている時が、至福の時ですから。

C:もし、今以上に楽器を楽しもうとするなら、ご自分で作曲なさる方もそうでない方も、お気に入りの曲を「今日はこの音色で弾いてみよう」、次は「この音色で弾いてみるとどういう風に聴こえるか」とか、そういった演奏をしてみると、これまでとは違った楽器の楽しさを発見できるかもしれませんね。原曲はストリングスの編成だけど、オルガンでアレンジしてみるとどうなるかとか、4/4拍子のリズムを6/8拍子に変えると音楽的にどう広がっていくかとか。そういうように、自分で自分に楽しい課題を作って楽器に向かってみると、新しいやりがいが見つかるように思います。

M:確かに、そういう面白さはあるかもしれないね。じゃあ、今のClaraの言葉を、「THE 金鶴」からのメッセージにさせていただきましょう(笑)。

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"音楽制作"と"ライブ"で圧倒的な威力を発揮する新世代ワークステーション・シンセ

高水準ウェーブを詰め込んだ最高級音源システムと、MIDI&オーディオを完全統合したシーケンサーを搭載。ARXシリーズも搭載可能な最高峰ワークステーション、Fantom-G。

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