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Vol.34:GAIA meets DA! シンセ・マエストロ浅倉大介が大注目の新製品GAIA SH-01を徹底解析

2010年にアナログ・シンセサイザーをリスペクトすると
こういう形になるんだと感じた

─ 今回は、この春の新製品GAIA SH-01を試奏していただきましたが、GAIAの第一印象からお聞かせください。

浅倉(以下、A):まず、見た目がすごくオシャレですよね。僕は、シンセサイザーってデザインがとても重要な要素だと思っているんです。そういったデザイン性がありつつ、シンセサイザーの基本的なパラメーターがすべてパネル面に揃っていて、音作りがとても手軽に行えますね。ツマミやスライダーのレイアウトも分かりやすくて、瞬時にサウンドをコントロールできます。少し触ってみただけで、昔にモノフォニック・シンセサイザーで音作りをしていた頃の感覚がよみがえってきました。ですから、最初は「アナログのモノフォニック・シンセ的な部分を前面に押し出した製品なのかな?」と思ったんです。でもポリフォニック仕様ですし、しかも最大同時発音数が64音もあるという点は驚きました。昔のアナログ・シンセサイザーのよさを持ちながら、「SUPER SAW」をはじめとするオシレーター部やエフェクト部には最新のDSPテクノロジーが使われていて、とても音が分厚くて、凝った音作りができそうですね。2010年にアナログ・シンセサイザーをリスペクトした楽器を作ると、こういう形になるんだと感じました。

─ オシレーター部はもちろん、フィルター部やアンプ部、エンベロープ部も含めて「3つのシンセサイザーを重ねた音作りができる」という新しい発想は、どのように感じましたか?

A:そこが、このシンセサイザーの最大の魅力じゃないでしょうか。従来も「デュアル」や「スプリット」という形で複数の音色を重ねられましたけど、それとはやはり感覚が違いますね。具体的に言うと、ローパス・フィルターで作った音と、ハイパス・フィルターで作った音をうまく重ねることで、新しい1つの波形を作り出すようなイメージで音作りができるように感じました。そうした複雑な音作りが可能でありながら、考え方としては「シンセサイザーを3台分重ねる」というシンプルなものなので、僕のように古きよきアナログ・シンセサイザーを使っていた人間にも、とても分かりやすいですね。

─ シンプルに複雑な音色が作れることで、音作りの可能性も広がるわけですね。

A:音作りもそうだし、いろんな可能性を感じますね。そして、その可能性こそがGAIAの個性につながっていくと思います。アナログ的でありながら、最近のデジタル・シンセサイザーのいい部分、つまり、パラメーターをどんなに動かしても決して破綻した音に陥らないという点も、扱いやすいポイントだと思います。そういう意味では、ギターやバイオリンといったようなスタンダードな楽器にも通じる、"シンセサイザー"という楽器のよさがとてもよく活かされたモデルと言えるでしょうね。初めてシンセサイザーを触るという方でも、これならきっとすぐに音作りを楽しめるでしょうし、ヘビー・ユーザーの方でも、十分に満足できる完成度だと思います。そういったシンセサイザーとしての基本をしっかり抑えながら、37鍵の軽量・コンパクト化を実現して、さらに電池駆動にまで対応しているあたりは、実にローランドらしさを感じます。単なるアナログ回顧主義ではなく、ちゃんと2010年の新しい楽器としてデザインされていますよね。

─ 試奏の際は、アルペジエーター機能を入念にチェックされていましたが、普段もアルペジエーターは多用されるのですか?

A:僕はかなり使いますよ。特にライブにおいては、ハードウェア・シンセサイザーって、僕にとってはなくてはならない存在なんです。ステージでの使い方としては、鍵盤楽器として普通に演奏する場合もあれば、クラブ・イベントではアルペジエーターでどんどん音を重ねていくようなプレイもよく行います。ですから、GAIAのアルペジエーターにも興味を持ったんですが、分散和音など多彩なパターンが鳴らせるようで、これならいろんな場面で活用できそうですね。

─ GAIAには64種類のアルペジオ・パターンがプリセットされていて、1つのパラメーターとしてパッチ(音色)にパターンも保存できるようになっています。

A:なるほど。僕はアルペジエーターのパターンも"音色の一部"という感覚で使っているので、これは便利ですね。特に、テクノやトランス系のジャンルでは、アルペジエーターは欠かせない機能ですから、ぜひとも実際にオケと混ぜてライブで試してみたいですね。

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3台分のシンセを重ねて分厚いサウンドを生み出せる、コンパクトな最新SH

シンセサイザーの原点に戻りつつ、最新テクノロジーを用いて音作りの可能性を拡げ、新世代のサウンドを生み出す、最先端バーチャル・アナログ・シンセサイザー、GAIA SH-01。

Profile

浅倉大介さんのプロフィール、および最新情報は、mnavi Interviewページをご覧ください。