今は、これまでの自分達にはなかった
新しい"引き出し"を作る作業をやっている
─ 2010年第一弾シングルとして、これまで以上に攻撃的な「英雄ノヴァ」を4月にリリースしましたが、その後、実際にライブでこの曲を披露してみて、観客の反応はどのように感じましたか?
瀧谷:「英雄ノヴァ」は、自分達が持っているものをそのまま出して、これまで誰もやってないようなロックを作ろうということを考えて作った曲なんです。そう思って作ったんですが、実際にライブでやってみて、自分達が想像していた以上に破壊力がすごい曲だということに、改めて気付きました。他の曲と、お客さんの反応も違うんです。
出口:僕らが今年に入って出した『Do10!!攻約宣言!(注:2011年夏までの予定を公約し、年内に30曲以上を制作するとした怒涛の宣言)』を、実際に音として分かりやすく伝えられる曲なんじゃないかなって、ライブの回数を重ねるごとに肌で感じています。すべてにおいて、新しいmonobrightというものをストレートに表現したのが「英雄ノヴァ」なんです。しかも、自分たちがいろんなことに向き合いながら作った曲なので、余計に強く手応えを感じています。

▲ポップコーンでデザインされ話題を集めたmonobrightアーティスト写真。左上から時計回りに桃野陽介(Vo/Gt)、松下省伍(Gt)、出口博之(Bs)、瀧谷翼(Dr)。
─ 『Do10!!攻約宣言!』でリリースが宣言されているシングル(9月)、アルバム(10月)にも、その手応えは反映されそうですか?
瀧谷:今、ちょうどレコーディング中なんですが、新曲にも「英雄ノヴァ」の手応えは少なからず活かされていると思います。でも、それだけにとどまらずに、またかなり方向性の違う曲をたくさん作っているんです。ですから今年は、本当にmonobrightの新境地といった感じですね。
─ そのあたりは、7月からスタートする全国ツアーで、少しは垣間見れるのでしょうか?
出口:そのために、今、一生懸命に練習をしているところです(笑)。とにかく今は、これまでの自分たちにはなかった新しい"引き出し"を作るという作業もやっているので、「この曲、本当にmonobrightなの?」だとか、「monobrightがこういう曲をやると、こんな風になるんだ」といったところを多くの方に観せられるような、広がりのあるツアーにしたいと思ってます。
─ 楽しみにしています。さて、ここで改めてお2人がどのように楽器を始めたのか伺いたいのですが、瀧谷さんは、ドラムから始めたのですか?
瀧谷:最初はギターだったんです。ギターが弾きたいと思って始めたんですけど、いくらやっても全然コードが押さえられなくて、それで3日でやめました(笑)。それが中学2年生の時だったと思います。そして中学3年生になって、友達が学園祭でやるバンドの練習をしているのを見て、「ドラムなら簡単そうだな」って思ったんです。それで、ドラム代わりに本などを積み重ねて叩いてみたら、意外に簡単にできて。

▲瀧谷翼(Dr)
─ 簡単でしたか!?(笑)
瀧谷:はい(笑)。それがドラムを始めたきっかけでした。でも、バンドは学園祭の時だけで、そこからしばらくドラムからは離れてたんです。高校時代はサッカーをやっていたんですが、「走りたくない」って嫌になっちゃって。
─ 瀧谷さんらしいと言えば、らしいですね(一同爆笑)。
瀧谷:(笑)。それで「次に何やろうかな」って考えた時に、そういえばドラムがあったなって思い出して、2~3万円で買える安いドラム・セットを買って、本格的にドラムを練習するようになりました。
─ その時点で、将来的に出口さんや桃野さん(Vo/Gt)、松下さん(Gt)と出会うことになる音楽専門学校に進学することは決めていたんですか?
瀧谷:そうですね。高校でも軽音楽部に入ってたんですけど、人が来なくてずっと1人で練習してる状態だったんですよ。それも面白くないので、音楽をやる人がたくさんいる所に行こうと思って。
─ なるほど。一方の出口さんは、monobrightを結成するまでは、ギタリストだったそうですね。
出口:そうなんです。ボスのGT-5も愛用してましたよ! ギター自体は、中学1年生の頃に始めたんですが、その理由が、近所に友達がいなかったからなんです(笑)。仲のいい友達が、みんな僕の自宅から遠くに住んでいたので、家で過ごす時間を何に使おうかって考えた時に、親父が昔ギターを弾いていたという話を聞いて、自分も弾いてみようと思ったんです。

▲出口博之(Bs)
─ じゃあ、最初は1人で弾いていたんですか?
出口:でも、ギターを始めたら新しい友達もできて、僕がBOOWYやBUCK-TICKがものすごく好きだったので、楽器を始めたばかりの友達に楽譜やカセットテープとかを渡して、コピー・バンドをやってました。でも、みんなが「最近の曲をやりたい」って言い出して(笑)、それからはHi-STANDARDなどもやるようになって、中学時代は、メロ・コアやビート・パンクだとか、"速いヤツ"ばっかりやってました(笑)。
─ そのまま高校でもバンドを続けて、音楽専門学校で今のメンバーと出会うわけですね。
出口:はい。ただ......音楽は続けるつもりでしたけど、実は音楽専門学校に進む気はなかったんですよ。でも、僕の1つ上の先輩がその学校に先に入学していて、先輩のバンドを手伝いに学校に出入りしていたら、講師の方々に顔を覚えられてしまって。そうすると「来年入学するんでしょ? よろしくね」とか言われ始めて。それで、入学することが既成事実のようになってしまって、結局、そのまま入学しちゃったんです(笑)。





