EZ TONEの音作りはメチャクチャ楽。
ビギナーでもイメージで音を作っていける

─ KIKUさんがギターを始めたのはいつですか?
KIKU:12歳の頃にギターを弾き始めて、初めてオリジナル曲を作ったのが19歳です。最初の作曲は、もう見様見真似です。好きな曲のコードを何となく弾いて、そこに自分で考えた違うメロディを重ねるという感じで作り始めたんです。当時の機材は、ローランドのMC-50(シーケンサー)とサウンドキャンバス(MIDI音源)ですよ。これが宅録のスタートでしたね。
─ その後、作曲の勉強は?
KIKU:いや、もう独学です。コードだとか音楽理論も、まったく勉強してないんです。その代わり、J-POPだとか、とにかくいろんな音楽を耳コピーして、どんなコードを使ってるのかを勉強しました。勉強というか、"パクリ"ですよね(笑)。「1日1パクリ」じゃないですけど(笑)、10曲あれば、「いいな」と思うところを10パターン見つけて、自分の曲作りのヒントにするんです。それができるようになると、イントロからアウトロまで、だんだんと自分で全部を作れるようになっていくんです。作曲は、こういうところからスタートするのが、やっていても楽しいですし、続くと思いますよ。
─ ちょうど宅録のお話が出ましたが、今回、ギタリスト向けにデザインされた最新のデジタル・マルチトラック・レコーダー、ボスBR-800をお試しいただきましたが、その第一印象はいかがでしたか? 拝見していると、内蔵エフェクトを時間をかけてチェックされていましたが。
KIKU:さすがボスならではの、間違いのない音がしますね。僕は中学1年の時に最初に買ったコンパクト・エフェクターが、ボスだったんですよ。それ以来、ずっとボス/ローランドの機材を愛用しています。以前も、VS-1680で制作してましたよ。
─ そうでしたか。ちなみに、最初に買ったコンパクト・エフェクターは何だったか、覚えてますか?
KIKU:それがね、実はタッチ・ワウ(TW-1)なんです(笑)。
─ いきなり、タッチ・ワウですか!?(笑)
KIKU:エフェクターのことが、まったく分かってなくて(笑)。楽器屋さんに行ったら、他のエフェクターよりも、ちょっとだけ安かったんですよ(一同爆笑)。それでタッチ・ワウを買って帰ったんですが、使ってみたら「何だこれ?」って。もう訳が分かんなくて、友達に相談したら「お前、それは間違ってる。ロックじゃない」って言われて(笑)。それで、初めてディストーションっていう物の存在を知って、ヘビー・メタル(HM-2)を買ったんです。これはもう、最高に好きですね。それ以降は、ラック式のGP-8やGP-16、そしてGTシリーズもひと通り使いました。コーラスだとか、やっぱりローランドの空間系エフェクトはいいですよね。

─ このBR-800には、そのGTシリーズの最高峰モデルGT-10直系のCOSMマルチ・エフェクトが搭載されているので、定番の歪み系から、アンプ・モデリングまで、さまざまな音作りを楽しめるんです。
KIKU:しかも、音作りをツマミ(パラメーター)ではなく、グラフを見ながらソフトなのかハードなのか、バッキングなのかソロなのかと調節していけるのが、ものすごく分かりやすいです。ヤバイですよ、これは(笑)。
─ EZ TONE機能ですね。
KIKU:これは、音作りがメチャクチャ楽。ビギナーの方でも、イメージで音を作っていけると思いますし、スタジオ仕事で「もっと柔らか目に」なんて言われたら、EZ TONEですぐにリクエストに応えられそうですよね(笑)。エフェクトは、何パッチくらいがプリセットされているんですか?
─ エレクトリック・ギター用が50種類で、あとはエレクトリック・ギター用が50種類で、あとはエレクトリック・ギターでアコースティック・ギターやベースの音をシミュレーションするようなタイプのパッチが10種類、アコースティック・ギター用が5種類、それにベース用が15種類用意されています。その他にも、マイク用やライン楽器用などが用意されていて、全部で160パッチです。
KIKU:エレクトリック・ギター1本で、ベースやアコースティック・ギターの音まで鳴らせるのっていうのは、スゴイですよね。しかも、すごくしっかりしたサウンドだと思います。フレットレス・ベースのサウンドも、なかなかよかったです。曲中で一瞬だけアコースティック・ギターを鳴らしたい時だとかも、わざわざ楽器を用意しないで済みますし、楽器を持ち替えずにどんどんアイデアを録っていって形にできるのは、すごく便利だと感じました。




