頭に浮かんだフレーズを、高い完成度で
すぐに形にできるスピード性が一番の魅力
─ ソング・スケッチ機能を使うと、BR-800をステレオのWAVレコーダー的に使えるので、フレーズのメモ的な録音にも適しているんです。
KIKU:なるほど。R-05のようなハンディ・レコーダー感覚でも使えるんですね。このサイズならギグ・バックにも入りそうですし、電池駆動もできるようですから、ちょっとバンドのリハを録ってみようという時でも、わざわざマイクを立てたりしなくても録音できますよね。これは、いろいろと活用できそうです。
─ しかも、パソコンとUSB接続してオーディオ・インターフェースとしても使えますし、さらにSONARなどのDAWソフトウェアのコントローラーとしても活用できるんです。
KIKU:マジですか!? それはスゴイですね。僕は普段、アイデアが浮かんだらパソコンを立ち上げてDAWソフトウェアに録音するんです。寝室にもギターを置いてあって、寝る前にちょっと弾いたりするんですが、その時にフレーズが浮かんだら、わざわざパソコン部屋に行かないと録れないんですよ。でも、それが面倒で「明日にしよう」と思ったら、たいていは忘れてしまう(笑)。だから、BR-800が寝室にあったら、すごく重宝するでしょうね。もちろん、1人で多重録音を行って作品を制作するタイプの方でしたら、これ1台で本格的なレコーディングやミックスも行えますよね。

─ リズム・マシン機能もありますし、最終仕上げ用のマスタリング・エフェクトも用意されているので、本体のみで完パケまでいけます。KIKUさんとしては、どのような部分に一番魅力を感じましたか?
KIKU:スピード性ですね。頭に浮かんだフレーズを、高い完成度ですぐに形にできるという点です。やっぱり僕らは、スピードがとても重要なんです。ですから、僕としてはプロのコンポーザーやプレイヤーにオススメしたいですね。しかも、パソコンとUSB接続すればバス・パワーでも動作するそうですから、ツアー先のホテルで曲作りを行うような場合にも、すごく便利そうです。とてもよく考え尽くされたレコーダーだと思います。
─ それでは最後に、楽器を楽しんでいる方、そして、これから楽器を始めてみたいと思っている読者にアドバイスをお願いしたいのですが、やはりKIKUさんは、ギターを始めた時は猛練習をしたんでしょうか?
KIKU:メチャクチャ練習しましたよ。それこそ、ご飯の時もトイレに行く時もギターを持ちっぱなしなくらいで、手にしてないのは寝る時くらいでした。ギター・プレイで大切なのは、運指と、コード・チェンジ、そしてリズム。この3つかな。人それぞれでいろんな時間の使い方があると思いますが、僕の場合は中学時代に、ひたすら練習してましたね。それこそ、学校を休んで1日中練習してましたよ。あ、これは真似しないでくださいね(笑)。
─ (笑)。その基礎練習は、どの楽器でも大切なものですが、あまり面白いものではありませんよね。
KIKU:そうですよね。やっぱり、すぐに曲を弾きたくなりますからね。
─ KIKUさんは、どのようにして、そこを克服したんですか? 基礎練習を頑張るコツがあれば、教えてください。
KIKU:好きなアーティストの好きなアルバムを、1枚丸ごと、全曲完全コピーしようと思えばいいんじゃなでしょうか? これは、ものすごくいい練習になりますよ。でも、絶対に途中であきらめてはダメ。1曲目のイントロから、最後の曲のアウトロまで、完全にコピーするんです。そうすれば、プレイも楽しめるし、基礎も確実に身に付くじゃないですか。僕が中学生の頃は、TOTOのスティーヴ・ルカサーが好きで、『Turn Back』とか、コピーしましたよ。完全コピーするためには、どうしてもテクニックが必要なことが分かるし、一生懸命に練習するじゃないですか。これをアルバム3枚やれば、もう完璧じゃなでしょうか。知らないうちに、ものすごく上手くなってると思いますよ。ドラムでもベースでも、完全コピーは、オススメです。将来、そのアーティストに会って「オレは、オマエを"完コピ"してるからな」って言えたら、カッコいいじゃないですか(笑)。そういう気持ちで、好きなアーティストに成り切ると、楽器も上達すると思いますよ。






