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Vol.45:シンガー・ソング・ライター、タダシンヤが納得するRD-300NXのナチュラルなピアノ・サウンド

演奏スタイルやジャンルが違っても存在するメロディの強さ。
そこに僕はこだわっていきたい

─ アルバム『Tokyo Fiction』は、1stアルバム『Tokyo Calling』、そして2ndアルバム『Tokyo Signal』から続く"Tokyoシリーズ"の3部作完結編となりますが、1stアルバムの時点で、このシリーズ全体をイメージしていたのですか?

タダ:当初は3部作になるかどうかまでは考えていませんでしたが、シリーズで作品をリリースしていこうという気持ちはありましたね。

─ 今回の作品は、どのようなコンセプトで制作を進めたのですか?

タダ:最初に「リアリティのある歌詞を書こう」と考えたんです。そこで「"リアリティ"があるんだけど、"フィクション"っていうアルバム・タイトルはどう?」というアイデアが生まれてきて。音楽って、やっぱりフィクションじゃないですか。でも、そのフィクションが、こんなにもみんなの身近にリアリティを持って存在するんだよということを表現するために、この逆説的なタイトルが面白いと思ったんです。ですから、まずはアルバム・タイトルが『Tokyo Fiction』に決まって、それに合う曲を当てはめながら、歌詞を仕上げていきました。それでも、1曲目のタイトル曲が、実は今回のアルバムの中で一番難産だったんですよ。

─ どのような部分で苦労されたのですか?

タダ:少し話が逸れますが、僕は幼稚園くらいの頃からピアノを始めたんですが、学生時代は「やっぱりバンドはギターだろう!」って、しばらくはずっとギター&ボーカルをやっていたんです。そのギターを持って歌っていた頃の感覚を、今回のアルバムで出したかったんですね。つまり、これまでの作品よりもロック的なことをやりたくて。しかも、このアルバムの中でも、タイトル曲はロック色の強い楽曲でしたから、ギターを弾いていた当時の自分と、今の自分を融合させるのがなかなか難しかったんです。

─ 当時の自分と今の自分に、何かギャップを感じたのですか?

タダ:ずっと日本の音楽が大好きで、そして洋楽も好きになって、だんだんと好きな音楽の幅が広がっていく中で、それらの要素を今回のアルバムに入れようとした時に、今までJ-POPを作ってきた自分と、音楽的なルーツであるロックをどう融合させるかという部分で迷ったんです。「ジャーン」とロックなギターをかき鳴らしたうえで、そこにどんな歌詞を乗せて、どうやって歌おうか。その部分が、なかなか整理できなかったんですよ。そのほかに歌詞の面で苦労したのは、シングル・マザーのことを歌った「春の味方」です。僕は男性ですから、そういった女性の曲を歌うのはどうだろうかという気持ちもありつつ、それでも書いてみたいと強く思ったんです。そこで、いろんな方のブログなどを読んでみて、実際とは少し違うかもしれないけど、僕なりのシングル・マザー像を歌いました。これは、なかなか難しかったですね。

─ タダさんの作品には、女性目線の歌詞も多くて、どのように歌詞を生み出しているのか、とても興味を持っていました。

タダ:僕も女心が分かるほうではないので(笑)、「こういう時は、どう思う?」とか、なるべくいろんな人の話を聞くようにして、リアリティを追求するようにしました。

─ タダさんはソロ活動のほかに、「多田慎也」名義で作詞・作曲家として数多くのアーティストに楽曲を提供されていますが、今回のようなご自身の作品と、他のアーティストに提供する楽曲では、制作時に何らかの意識の違いはありますか?

タダ:楽曲を提供する場合は、そのアーティストさんが歌っている様子が目に浮かぶ歌詞であり、メロディであることがベストだと思うので、そこに自分の色を入れるということは考えていません。それでも、どこかに自分の色は自然と出てくるものだと思いますから、そこをリスナーの方が感じ取ってくれるということは、とても嬉しく思っています。

─ ではメロディについてはいかがでしょうか? タダさんの代表曲でもあるAKB48や嵐の作品では、複数のボーカリストが歌う編成となっていますよね。そういうスタイルで歌われるメロディと、今回のご自身の作品のようなソロ・ボーカルの楽曲とでは、メロディの発想も変わってくるのですか?

タダ:答えを言うと、違いがあると言えば「ある」ですし、ないと言えば「ない」となります。楽曲を提供する場合は、そのアーティストさんをイメージしながら曲を書きますので、グループであれば、当然その編成を前提にメロディを考えます。ただ、長年歌い継がれる名曲というのは、誰がどのように歌っても「いい曲」なんですね。ですから、僕が理想とするのは、あるアーティストさんに合わせて作った曲が、結果として、子供が歌っても、近所のおばさんが歌っても、誰が歌っても「いい曲だね」と思ってもらえるメロディを作ることなんです。ソロでもコーラス・グループでも、ポップスでもロックでも、演奏スタイルやジャンルが違っても存在するメロディの強さ、そこに僕はこだわっていきたいと考えているんです。

─ そのようなメロディを作るために、タダさんはどのようにして自分の音楽の幅を広げてきたのですか?

タダ:特別に何かをしたわけではありませんが、「勉強しよう」という意識ではなく、本当に音楽を好きになって、いろんな音楽を聴くことが、今にして思えば大切だったと感じています。僕が作る曲は、他のアーティストさんに提供した楽曲も含めて、すべて僕の好きなメロディで作られているんです。だからこそ、歌っていて気持ちいいですし、そういう楽しさを感じてもらえる音楽を作りたいと、ずっと思っています。作家さんの中には、自分の好みとは別の視点で曲作りをされている方もいると思いますが、僕にとっては「好きなメロディを書く」ということがとても重要です。ですから、聴くだけで感動したり、楽しくなれる音楽をたくさん聴いて、そこから新しい発見をしたいと常に考えています。

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Profile

タダシンヤ

幼少よりピアノを始め、高校時代から作詞、作曲を始める。ロック、ポップスを基調としたバンド・スタイル、そしてピアノ弾き語りスタイルでのライブ活動を経て、2009年12月にアルバム『Tokyo Calling』でデビュー。その後もエレクトロなどの要素も取り入れた新しい形のJ-POPを提案し続け、今年2月9日に3rdアルバム『Tokyo Fiction』を発表。こうしたソロ・シンガー・ソング・ライターとしての活動に加え、「多田慎也」名義では作詞家/作曲家としても活躍。2009年度シングル売り上げ1位を記録した嵐「曇りのち快晴」の作詞、そして昨年大ヒットとなったAKB48「ポニーテールとシュシュ」の作曲を担当するなど、さまざまなアーティストへの楽曲提供を行っている。

オフィシャル・サイト:
http://www.tadashinya.com/

Information

■CD
『Tokyo Fiction』

XQIG-1005
¥2500

■LIVE
Shinya Express / RADIO DRAGON presents
『Go back to the basics 2011~Life Side~』

6/12(日) 14:30~ TOKYO FM HALL

Shinya Express / RADIO DRAGON presents
『Go back to the basics 2011~Love Side~』

6/12(日) 18:00~ TOKYO FM HALL

※詳細は、オフィシャル・サイトをご覧ください。