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Vol.46:ジャズ・ピアニスト兵頭佐和子が最新デジスコア・シリーズHPi-7Fを楽しむ!

新作の内容は、自分自身の身近なところから生まれた曲ばかり。
たくさんの方に楽しんでいただける音楽を作りたかった

─ 現在、3枚目となるリーダー・アルバムの制作中だそうですね。

兵頭:もうレコーディングは終わっていて、ちょうど今、ミックス作業の真っ最中なんです。3月中にはマスタリングが終わる予定で作業を進めていて、6月14日に六本木のスイートベイジルで、アルバム発売記念ライブを行います。

─ 今回の作品は、どのようなイメージで制作を進めてきたのでしょうか?

兵頭:基本的にはピアノ・トリオのスタイルではあるんですけど、曲によってはチェロが入っていたり、あまりジャズっぽくないアルバムになっていると思います。全曲ともオリジナルの楽曲で、その曲作りでは、これまで以上にメロディを大切に考えながら作っていきました。そういう意味でも、いわゆる"昔のジャズ"という感じではなくて、ジャズ・ファンはもちろん、それ以外の方にも親しんでいただけるようなアルバムを作りたいと思ってレコーディングをしました。

─ そのように思ったきっかけは?

兵頭:"ジャズ"って言うと、ちょっと"難しい"というイメージがあるように思うんです。よく知ってないと聴いちゃいけないっていう先入観を持ってる方も、結構多いのではないかと思っています。でも、そういったジャンルだとかは関係なく、たくさんの方に楽しんでいただける音楽を作りたかったんです。

─ そのような想いは、これまでのライブ活動などを通して生まれた感覚なのでしょうか?

兵頭:そうですね。実は数年前までは、私はどっぷりと"ジャズ"にハマっていたんですね。それこそ「ジャズ命!」みたいな感じで(笑)。でも、オリジナルの曲を作り始めてみたら、意外とジャズっぽくない曲がどんどん出来てきちゃう感じで。そのうちに、聴いてくださる方の層も広がっていって、「ジャズはあんまり知らないんだけど」っていう方たちも、私のライブに通ってくれるようになり始めたんです。そういった流れで、ここ数年はジャンルに関係なく、ライブでは気持ちが通じるんだという体験をさせていただきました。そこで、「もっと広げていきたい」というふうに思ったんです。

私のオリジナル曲って、自分自身の身近なところから生まれた曲ばかりなんです。どこかに行った時に感じたこととか、最近悩んでいること、友達に対して思ったこと、景色を見て感じたこと。そういうことから浮かんできたメロディばかりなんです。ですから、ライブの際にも、そういったエピソードをお話ししながら演奏したりしています。今回のアルバムにも「この曲は、こういう風に生まれた曲です」という解説を自分で書いています。それを読みながら聴いていただくことで、もっと私の音楽を身近に感じてもらえたらうれしいなと思っています。

─ ご自身のホームページにも、過去のアルバムの曲解説が掲載されていますよね。

兵頭:はい。1枚目のアルバムも、2枚目のアルバムも、どちらの作品も"その時の私"だったと思うんです。今回は、1年くらい前から曲作りに取り組んできたので、この1年間の私が凝縮されたアルバムになったと思っています。

─ 1曲1曲に、その瞬間のご自身のすべてが反映されている、と。

兵頭:ただ、実際に曲を作る時は「喜びを表そう」とか「悩みを表現しよう」ということは意識していないんですけど、日々の生活の中で、いろんな心境になるじゃないですか。その心境が、曲を作った時に自然に出てきちゃうと思うんです。ですので、後から「この曲って、どういう気持ちで作った曲だったのかな?」ということを考えて、言葉としてまとめながら、曲解説を書いているんです。

─ そういった楽曲作りのこだわりの一方で、ピアニストとして、演奏面で何か特別に意識していることはりますか?

兵頭:人前でプレイするライブでも、スタジオでのレコーディングでも、自分を飾ることなく、ありのままの姿で演奏できるということが、私の理想です。人によっては、上手く弾こうとか、こういう風に見られるように弾こうと意識することで、いいプレイができる方もいるかもしれません。でも、私はそういうことが上手くできないので、なるべく素の自分のままで演奏して、素の自分を音楽として表現できるのが一番いいかなと考えています。

─ 兵頭さんは、元々はクラシックのご出身ですが、ジャズを始める以前から、そういう意識で演奏されていたのですか?

兵頭:いや、クラシックをやっていた頃は、そういった余裕は全然なかったですね。その頃は私もまだ学生でしたから「試験でいい点をとらなきゃいけない」とか「上手な演奏をしなきゃいけない」ということに、すごく囚われていたと思います。ただ、だんだんプレイヤーとして人前でプレイする機会が多くなってきた時に、「上手に弾くことが最優先でなきゃいけないのか?」って考えるようになったんです。そして、やはりその場にいる人達の全員が楽しめるということが、プレイヤーとしては最優先に考えるべきだと思ったんですね。もちろん、チケットを買ってわざわざ来ていただくわけですから、演奏が上手くなきゃいけないとは思うんですけど、そのうえで「聴きに来て、楽しかった」って思って帰っていただくことが一番大事なのではと、だんだん考えるようになっていったんです。そのうえで、ありのままの自分をピアノで伝えられるようになったらいいなと、今では思っています。

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最高級の音とタッチ、多彩なレッスン機能を搭載したデジスコア・シリーズのトップ・モデル

10.4インチという大きく明るい画面の「デジスコア」を譜面立てに搭載。楽しみながらピアノの基礎を身に付けられる新しいレッスン機能とスーパーナチュラル・ピアノ音源で、初心者から上級者までをサポートするHPi-7F。

Profile

兵頭佐和子

5歳よりクラシック・ピアノを始める。武蔵野音楽大学ピアノ科卒、東京学芸大学大学院修了。大学在学中にジャズの生演奏に触れて感銘を受け、それをきっかけにジャズに熱中し、NYにてブルース・バース氏にジャズ・ピアノを師事。NYのライブ・ハウスにて有名ミュージシャンとのセッションを経験する。大学院卒業後、プロとして演奏活動を開始。現在は、都内を中心にリーダー・バンドのライブを精力的に行う一方で、クラシックとジャズの融合ライブなど、ジャンルを超越した音楽の編曲活動なども行っている。2008年7月に初のリーダー・アルバム『Brand New Melody』、2009年8月にライブ・アルバム『Lustrous Heart Live』をリリース。オリジナル・ソングへの評価が高く、2011年6月に3rdアルバム『My Wish』を発売予定。

オフィシャル・サイト:
http://sawakohyodo.com/

Information

■CD
『My Wish』(6/17発売)

MRJ-103
¥2,800

■LIVE

4/28(火) 池袋・アップルジャンプ(Sawako Hyodo Trio)

『Sawako Hyodo Trio 3rd Album 発売記念ライブ』

6/4(土) 松本・cafe 884
6/14(火) 六本木・スイートベイジル

※詳細は、オフィシャル・サイトをご覧ください。