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Vol.50:カミナリグモがボスMICRO BR BR-80の魅力を語る

the pillows山中さわおプロデュースのナンバーを核としたミニ・アルバム『SCRAP SHORT SUMMER』をリリースしたカミナリグモ。ソング・ライティングを行う上野啓示(Vo/Gt)と、エンジニアリングの知識も豊富なghomaこと成瀬篤志(Key)に、ミニ・アルバムへ込めた想いを語ってもらいつつ、ボス最新アイテムMICRO BR BR-80を試奏してもらった。

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『SCRAP SHORT SUMMER』は、バンドであることと、
トラックであることの面白さを融合した作品

─ ミニ・アルバム『SCRAP SHORT SUMMER』は、どのように制作を進めていったのですか?

上野:まず「SCRAP SHORT SUMMER」が完成して、最初はシングルで出すというプランがあったんです。でも、カミナリグモの音楽をより広く伝えるには、曲数を増やしてミニ・アルバムという形の方がいいんじゃないかと考えて。ただ、予算だとかいろいろと制約もあったので、じゃあ4曲は宅録で作ろうということになったんです。それで、「コールタール」と「Comfortable Life」の2曲は、完全にトラック用として曲を書いて、「カスタードクリーム」と「白い雨」は、後々にバンド・サウンドでアルバムに入れることも考えながら、今回は“SHORT SUMMER Ver.”として、音源に特化した面白い作品に仕上げようという意識で完成させました。「カスタードクリーム」では、真鍋吉明(the pillows)さんにギターで参加していただきました。“SHORT SUMMER Ver.”として、ライブでの再現性は考えずに、今回の音源だけという割り切った形で作るのであれば、これは真鍋さんに参加していただける絶好の機会だと考えて、お願いしたんです。

▲上野啓示(Vo/Gt)

─ カミナリグモの楽曲は、上野さんが曲を作って、成瀬さんがアレンジやエンジニアリング的な作業を行うというスタイルで制作を行っているそうですが、今回のようにトラック曲とバンド曲の両方があると、成瀬さんの作業も違いが生まれるのでしょうか?

成瀬:トラック曲の場合は、アレンジをしながらミックスも行って、最初から完成形を想像しながら制作を進めます。それがバンド曲になると、サポートの鈴木淳(Bs/fragments)さんと森信行(Dr/ex.くるり)さんが加わることで、スタジオで新しいアイデアが生まれることも多いので、デモは自分たちのイメージや曲の方向性が分かる程度の完成度にとどめておくんです。

─ サウンド面では、ギターの歪みやシンセ音色のマッチングなどは、事前に2人で細かく打ち合わせるのですか?

上野:2人で曲を作る段階で、ある程度は音色の方向性も決めますが、実際にキーボードを入れてみて、音色によってギターの歪みの加減を変えたりという感じです。「SCRAP SHORT SUMMER」に関しては、ギターの音色は(山中)さわおさんと細かく作りました。「アイスグリーン」は、最初からガッツリと歪ませるつもりで考えてましたね。基本的には、まずアンプで歪みを作って、そこでうまくハマらなければエフェクターを使います。

成瀬:ギターは、いつもアンプとラインの2本を同時に録っておくので、後からラインの音にアンプ・シミュレーターをかけて音作りをすることもあります。

─ シンセに関しては、楽曲に馴染む音色と、違和感が面白い効果を生む音色の両極端が使われていますが、そういったセレクトは、どのような基準で行っているのですか?

成瀬:カミナリグモでは、イメージに合った音をハメ込む場合と、真逆な音色を突出させる場合があって、イメージに合う音だけを詰め込むと、引っかかりのない音楽になってしまいますから、そこの判断はいつも気を付けています。具体的には、例えばオルガンを入れるにしても、ロータリー・エフェクトをかけると普通の音になるから、あえてそれはかけずに、ちょっとシンセっぽく聴かせたり、あとピアノもメチャクチャ歪ませて使ったり。

▲成瀬篤志(key)

─ 確かに正体の分からない音色が多いですよね(笑)。「SCRAP SHORT SUMMER」に入っている印象的なシンセ音色は何ですか?

成瀬:あれはビブラホンを歪ませた音です。コンプをかけてローファイにして、ギターとは違う荒々しさを出しました。「Sleepy Boat」では、ピアノに深いコンプをかけることでアタック感が少なくして、それでギターとのコントラストを生み出しました。しかもこういう音色にすると音像が埋まるので、それほど音数を重ねなくても成立するんですよ。この曲は、ドラムとベース、ギター、サビのオルガンくらいで、音色は4つか5つ程度しか重ねてないんですが、それぞれの役割が明確に分かれているんです。

─ ミックスに関しては、「白い雨」はドラムとボーカルが完全に左右に振り切られていて、ビートルズの疑似ステレオ的な面白さを感じました。

上野:この曲は、結果的に一番苦労しましたね。いずれはバンドでやるつもりの曲を、今回は“SHORT SUMMER Ver.”として、どう面白いトラックに仕上げるかというバランスが、予想以上に難しくて。最終的にはうまくまとまりましたけど、一番迷った曲だったかもしれません。

─ そういった作業の末に完成したミニ・アルバムのリリース・ツアーが7月後半からスタートしますが、ツアーに向けての意気込みを聞かせてください。

成瀬:『SCRAP SHORT SUMMER』は、バンドであることと、トラックであることの面白さを融合した作品ですが、ライブはすべて“生音”でやりきることを想定しているので、音源とは印象の違った面白いライブにしたいです。もちろん、古い曲もやりますので、ライブならではの部分を楽しんでもらえたらうれしいですね。

上野:リリースをきっかけに僕らのことを知ってくれた人が、1人でも多くライブに来てもらえたらな、って思ってます。今回、初めて大阪と名古屋でもワンマンをやるんです。あと、ワンマンではありませんが、これまでなかなか行けなかった広島、福岡、北海道といった場所もツアーで回れるので、期待感もありますし、ひとつの大きなチャレンジだとも考えています。その手応えを各地で掴んで、僕らの音楽をもっと広げていけたらいいなと思っています。

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Profile

カミナリグモ

2002年、上野啓示(Vo/Gt)が中心となり“カミナリグモ”を結成。翌年、上野のソロ・プロジェクトとなった後、2007年にサポートで参加していたghomaこと成瀬篤志(key)が正式加入し、インディーズで、3枚のマキシ・シングルと1stアルバム『ツキヒノォト』をリリースする。the pillowsを敬愛する上野が、ライブ会場で山中さわお(the pillows)に手渡した音源が高く評価され、2010年7月、山中プロデュースによるマキシ・シングル「ローカル線」でメジャー・デビュー。同年11月にはメジャー1stアルバム『BRAIN MAGIC SHOW』を発表し、今年6月8日にミニ・アルバム『SCRAP SHORT SUMMER』をリリースした。その直後に、山中さわおソロ・ツアーの全会場で出演を果たし、現在、全8公演の全国ツアー『SCRAP SHORT SUMMER TOUR』の真っ最中だ。

オフィシャル・サイト:
http://www.kaminarigumo.com/

Information

CD

『SCRAP SHORT SUMMER』

KICS-1669 ¥1,800

LIVE
レコ発ツアー『SCRAP SHORT SUMMER TOUR』(7/30以降の日程)

7/30(土) 長野・NEONHALL★
8/4(木) 名古屋・ell.SIZE★
8/9(火) 仙台・LIVE HOUSE enn 2nd
8/11(木) 札幌・Sound Lab mole
8/19(金) 下北沢・CLUB Que★
★:ワンマン公演

※詳細は、上記オフィシャル・サイトをご覧ください。

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