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> Vol.52:JIM(THE BAWDIES)がボスの最新コンパクト2モデルを弾きまくる!

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“空気の音”が感じ取れるBC-2。ミッド・ブーストさせると、サステインが伸びつつ歪みが上がらないFB-2

─ 実際のコンボ・アンプでこの歪みを作ろうとすると、当然ですが、それなりの大音量を鳴らす必要がありますが、BC-2を使えば、例えば自宅で使うような小型アンプでも、この歪みを再現できるんです。それに、バンドで鳴らす際も、ギターの音量を上げていくことで、例えばベースだとか、必ず他のパートと食い合ってしまいますが、足元のBC-2で歪みをコントロールすることで、バンド・アンサンブルを損ねずに、ギター・プレイの幅を広げていけるんです。

JIM:確かに、音が“ギュッ”締まってくるので、ツイン・ギターで使うとサウンドがまとまりやすそうに感じます。それに、ちゃんと“空気の音”がするところがいいですね。僕がビンテージ機材を好きな理由って、空気の音がするからなんですよ。例えば10ある要素のうち、8割が実音で、残りの2割がその時代の音だと思っていて、僕はそこを重要視しているんです。でも最近の新しい楽器や機材って、10割近くまで、すべての要素が実音で、パリッと実音が出過ぎる印象があって。でもBC-2は、2割の“空気の音”が感じ取れます。ソロとかで、クッと“ため”を作ってプレイしたくなるサウンドですね。しかも、ギターを始めたばかりの人でも買いやすい価格帯ですし、これと小型アンプがあれば、いきなりいい音で練習ができるというのは大きいですよ。それって、すごくいいことだと思います。あとはライブで自分のアンプを持ち込めなくても、これを使って足元でアンプの鳴りを作り込めるというのは、かなりの強みになるでしょうね。

─ もう1台、多彩な使い方ができるFeedbacker / Booster FB-2は、どのような印象を持ちましたか?

JIM:すごく音が立ちますね。ミッド・ブーストさせると、サステインが伸びるような感触があるんですが、でも歪みが上がるわけではないんですよ。そこが不思議で、面白かったです。クリーン・ブースト(FLAT)だと、そのままの音色で音量だけがブーストされますし、[CHARACTER]ツマミをセンターにすると、すごくパキッとした音になりました。それにしても、このコンパクトも相変わらずタッチがすごくよく出ますね。

─ ツマミをセンターにすると、ミッドを軽くブーストさせながらローを抑えることができるんです。

JIM:なるほど。

─ さらに[TONE]ツマミを上げることで、いわゆるトレブル・ブースター的な音作りも可能です。

JIM:このトーンは、めちゃくちゃよく効きますね。トーンをフルにするとビートルズ系のサウンドも作れて、これは楽しいですよ。いい意味で、ギターそのものが変わったかと思うくらい、サウンドのキャラクターが大きく変わるのが面白いですね。

─ そして、ペダルを踏み続けるとフィードバックが起こるんです。

JIM:このフィードバックだけでも、十分に面白いエフェクターだと思います。何って言うんだろう、ワウを半開きにして、ギターのトーンをいじっているような感覚……これは、どういう仕組みになっているんですか?

─ 分かりやすく説明すると、ペダルを踏んだ瞬間に入力されているサウンドの帯域を検知して、そこをピンポイントでブーストさせることで、自然なフィードバックを誘発しているんです。ですから、発振器を使うタイプのフィードバッカーとは根本的に違っていて、実際にアンプの出力をギターのピックアップで拾うというフィードバック効果を誘発させているわけです。

JIM:じゃあ、アンプを鳴らしている環境であれば、いつでも自由にフィードバックをコントロールできるんですね。

─ ギターの種類やアンプとの距離、ボリュームに関わらず、フィードバックが行えますし、自宅で使う5W出力のアンプでも、フィードバックができるんです。

JIM:よく曲頭とかでギターをフィードバックさせて、音がひっくり返るのを待って曲が始まるというパターンがあるじゃないですか。でも、なかなかフィードバックの音ってひっくり返らないから、曲が始められないっていう(笑)。そういったタイミングまで、自分の足元でコントロールできるわけですね。これの何がスゴイって、発想が“逆”なところですよ。普通、フィードバックって、消そうとするものじゃないですか。それをエフェクターにしちゃうんだから、本当にボスの発想はスゴイと思います(笑)。

─ しかも面白いことに、クリーン・トーンでもフィードバックできるんですよ。

JIM:(実際にクリーン・トーンでフィードバックさせながら)フィードバックっぽく聴こえないですよね。何なんだろう、この質感は? サステインがすごく長い、ストリングスのようなサウンドに聴こえます。これを使えば、E-BOWを使ったようなプレイができそうですよね。E-BOWを持たなくても、そういう音色が足元で作れるなら、クリーン・トーンのフィードバックを使ったフレーズ作りが楽しくなります。ピッキングのニュアンスもちゃんと出るし、これは音が飛ぶだろうな。

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THE BAWDIESのプロフィール、および最新情報は、mnavi Interviewページをご覧ください。

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