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Vol.57:作曲家ティム・ウィンがSONAR X1で“月9”ドラマ「ラッキーセブン」サントラを制作!

現在放送中の人気テレビ・ドラマ「ラッキーセブン」をはじめとする数々のサウンド・トラックや、「ダンジョンシージ3(スクエアエニックス)」や「Darkness2(2K)」などのゲーム音楽を手がける作曲家ティム・ウィン。ケークウォークSONAR X1を核にして制作を行う彼に、SONAR X1のアドバンテージと重要性について語ってもらった。

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「ラッキーセブン」の音楽はベースと低音が重要。他に類をみないインターナショナルなスコアだ

─ 近年、ティムさんはドラマや映画のサウンド・トラック、そしてゲーム音楽など、日本のプロジェクトに楽曲を提供されていますが、どのような経緯で日本の作品を手がけるようになったのでしょうか?

ティム・ウィン:私のエージェントである備 耕庸氏が、フジテレビを紹介してくれたんです。彼は、新しいことをやりたいと考えていたフジテレビの関係者とコネクションを持っていたんですね。そこで私を、スカイプを通して、成田監督、関口プロデューサー、そして小西音効師に紹介してくれました。

─ そうして、今年1月にフジテレビNEXTで放送された世界初の3Dドラマ「TOKYOコントロール」の音楽を担当することになったのですね。

ティム・ウィン:私は「TOKYOコントロール」のビジョンに非常に感心して、みなさんとすぐに意気投合しました。そのプロジェクトで新しい境地を開拓できたのはエキサイティングでしたし、楽曲の完成度にもとても満足しています。「TOKYOコントロール」のチームと一緒に仕事ができたのは素晴らしいことでしたし、これ以上はない最高の体験でした。

▲フジテレビNEXT制作のテレビ・ドラマ「TOKYOコントロール」

─ さらに、現在放送されているフジテレビのドラマ「ラッキーセブン」の音楽も手がけられていますが、この作品は、主にどのような点にフォーカスして曲作りを進めたのでしょうか?

ティム・ウィン:「ラッキーセブン」の音楽は、ベースと低音が重要なんです。グルーヴやテンポは私が弾いたベース・ラインから作られています。ギターも大変重要でした。私が初めて買ったギターの中の1本は日本製のフェンダー・ストラトキャスターで、もう何年も使っていなかったのですが、今回の楽曲にはピッタリだと思い、使うことにしました。全体のサウンドを作り出すうえで、本当に役に立ちました。

─ 「ラッキーセブン」をはじめとするサウンド・トラック制作の際、生楽器とバーチャル・インストゥルメント(プラグイン・シンセおよびハードウェア・シンセ)はどのように使い分けているのでしょうか?

ティム・ウィン:私は、なるべく生楽器を使うようにしています。「ラッキーセブン」はその好例で、ほぼすべてが生楽器なんです。いわゆる“4リズム”は、ロサンゼルスでも最高のセッション・プレイヤーに演奏してもらうことができました。また、オーケストラ・セクションについては、プラハで録音しました。これは他に類をみないインターナショナルなスコアなんです。

─ ティムさんは、どのような手順でサウンド・トラックを作っていくのでしょうか?

ティム・ウィン:曲の書き方に関しては、作品によって毎回変わりますが、大体はテンポを決めてから、他の部分を作っていきます。その際、SONAR X1を使うと、ブラウザから、ループや他のパートを曲中にドラッグするだけでいいので、明らかにワーク・フローが早くなります。見た目がグラフィカルなのもすごくいいですね。

─ 映像作品やゲームに音楽を付ける際、SONAR X1をどのように使っているのか、具体的に教えてください。

ティム・ウィン:通常は、まずプロジェクトの個別のテンプレートを作って、ルーティングや正しいソフトウェア・シンセがロードされているかを確認します。プロジェクト・ファイル内にトラック・テンプレートをドラッグ&ドロップすることで、セーブやロードが行える点が、SONAR X1の大きな強味なんです。セーブされているトラック・テンプレートを自動的にロードしてくれるので、大幅な時間の節約になります。例えば、生ドラムを使うプロジェクトがあるとしましょう。ここに「生ドラム」プリセットをロードするだけで、必要な物がすべてロードされ、すべてのセッティングを済ますことができます。私は、ドラムの各楽器に個別にコンプレッサーやEQをかけるので、ドラムがミキサーの別個のアウトプットにルーティングされるテンプレートを作ってあります。これが、プロのサウンドに仕上げる秘訣です。

映画の場合は、映像をロードしてフレーム・レートを合わせます。SONAR X1は23.976フレーム・レートをサポートしているので、これがとても便利です。そこからテンポを決めて、曲を書き始めます。SONAR X1だと、映像に合わせて各部分の曲を作り終えてからも、簡単にエディットやリアレンジが行えます。特に映像作品の場合は、プロジェクトがある程度進んだ後でも、作業を戻していろいろと変更を加えないといけない場合も少なくないので、これは大変重要なポイントです。

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Profile

ティム・ウィン(Timothy Michael Wynn)

映画音楽作曲の名門大学USCにてJerry Gold Smith、Elmer Bernsteinなどの著名作曲家に師事し、卒業後は映画やテレビ・ドラマ、ドキュメンタリー、ゲームなどの作曲を手がける。2000年にスティーブン・スピルバーグが設立したホロコースト・ミュージアムの開館式の音楽を作曲。「ザ・シンプソンズ」でギャング・アワード・ベストアレンジメント賞、ゲーム音楽「ウォーホーク」でIGNベストスコア賞を受賞する。2011年フジテレビNEXTで放送されたドラマ「TOKYOコントロール」、そして現在放送中のフジテレビ"月9"ドラマ「ラッキーセブン」の音楽を制作。東日本大震災復興プロジェクト「シンフォニー・オブ・ホープ:ジャパンプロジェクト」の中心メンバーでもある。

オフィシャル・サイト:
http://timwynn.net/

Information

CD

フジテレビ系ドラマ「ラッキーセブン」オリジナル・サウンド・トラック

PCCR-00534 ¥2,500

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