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> Vol.57:作曲家ティム・ウィンがSONAR X1で“月9”ドラマ「ラッキーセブン」サントラを制作!

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SONARは私が求めていた潜在的な可能性を提供してくれた。これ以上の選択肢はないと思っている

─ そもそも、ティムさんが劇伴(映画やドラマ、演劇で流れる伴奏音楽)の作曲家になろうと思ったきっかけを教えてください。

ティム・ウィン:昔から、映像に加えて、音楽の持つ物語性に興味を持っていました。クラシック音楽では、ドビュッシーの音詩に大変強い影響を受けました。音楽で絵を描く感覚が大好きなんです。ホルストの組曲『惑星』も、私にとって大切な楽曲です。私にとって劇伴の作曲は、それの延長線なんです。

─ 初めて音楽を作り始めた時点から、作曲だけではなく、ミックスや作品のトータル・プロデュースにも関わりたいと考えていたのでしょうか?

ティム・ウィン:私は、作曲家/プロデューサーとしてキャリアをスタートしましたし、作曲は私にとって自然なことなんです。これまでずっと音楽やメロディを作ってきました。大学に通ったことで、私の能力は格段に広がりました。地球上のすべてのアンサンブルに楽曲を提供したいと思うくらいでしたね。それと同時に、テクノロジー、そしてそれがどのように音楽制作をサポートできるのかという部分にも常に興味を持っていたのです。その辺りが、私のニッチな部分だと思っています。

─ テクノロジーの面に関して質問ですが、DAWソフトを使ったコンピューター・ベースでの作曲手法を取り入れた理由は?

ティム・ウィン:紙(五線譜)で作曲する問題点は、音符をソフトウェアにインプットする作業が残ってしまうことです。このため、作曲と打ち込み作業をより効率的に一体化する方法を探していました。曲の流れを確認するために、テーマを紙に書き出す作業は今でも行っていますが、MIDIキーボードでアイディアを構成することの方が多いです。

─ コンピューターで音楽制作を始めた時点では、WindowsとMac、もしくはそれ以外のどのマシンをお使いになっていましたか?

ティム・ウィン:私は、昔からずっとWindowsを使っていました。その理由は、マシンを自作して、セット・アップを完全にカスタマイズしたいからです。Macでは、それができませんからね。近年、Windowsのテクノロジーは大きく成長を遂げているので、さまざまなレベルでWindowsはMacを上回っていると思います。

─ Windows用DAWソフトの中で、SONARシリーズを使い始めたきっかけを教えてください。

ティム・ウィン:SONARが、MIDIとオーディオ・ループをシームレスに一体化した最初のDAWソフトだったからです。他のDAWソフトは、MIDI機能についてはよかったんですが、オーディオ・ループをクリエイティブに使うことができませんでした。ちょうどコンピューターがパワフルになり始めた時代で、SONARが最先端のMIDI&オーディオ制作環境だったんです。

─ 他のDAWソフトと比較して、SONARのアドバンテージはどこにあると感じていますか?

ティム・ウィン:64ビット・テクノロジーを初めて採用したプラットフォームの1つがSONARであり、DAWソフトのポテンシャルを最大限に利用することができるところに魅力を感じています。私は、とても多くのサンプル・ライブラリーを使うのですが、SONARは私が求めていた潜在的な可能性を提供してくれました。ワーク・フローと使いやすさの点から見ても、これ以上の選択肢はないと思っています。

また、SONARは高度で細かいオーディオ・エクスポートやレンダリングができるので、他のDAWソフトよりもスピーディーに仕事が行えます。例えば、それぞれにトラックが含まれているような楽器の集合体のステムを別々にレンダリングしたい場合、SONARなら、そのステムを素早く個々のステレオ・ファイルにバウンスすることができます。複数のステムをレンダリングしたいけれど、オーディオを「バウンスしたくない」という場合に、大変便利です。

─ 現代の音楽制作でDAWソフトは欠かせないツールだと思いますが、ミュージシャンやレコーディング/ミックス・エンジニアとは別の視点で、作曲家にとってのDAWソフトの重要性については、どのように考えていますか?

ティム・ウィン:私の場合、ソフトウェアを安定させるために格闘しなくてもよい時に、最もよい作曲を行うことができます。ソフトウェアにはクリエイティブな環境を作り出してもらいたいと考えているのですが、SONAR X1は、その点でも非常に理想的です。重労働はSONAR X1に任せ、私はディレクターやプロデューサーの対応に集中することができるのです。

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Profile

ティム・ウィン(Timothy Michael Wynn)

映画音楽作曲の名門大学USCにてJerry Gold Smith、Elmer Bernsteinなどの著名作曲家に師事し、卒業後は映画やテレビ・ドラマ、ドキュメンタリー、ゲームなどの作曲を手がける。2000年にスティーブン・スピルバーグが設立したホロコースト・ミュージアムの開館式の音楽を作曲。「ザ・シンプソンズ」でギャング・アワード・ベストアレンジメント賞、ゲーム音楽「ウォーホーク」でIGNベストスコア賞を受賞する。2011年フジテレビNEXTで放送されたドラマ「TOKYOコントロール」、そして現在放送中のフジテレビ"月9"ドラマ「ラッキーセブン」の音楽を制作。東日本大震災復興プロジェクト「シンフォニー・オブ・ホープ:ジャパンプロジェクト」の中心メンバーでもある。

オフィシャル・サイト:
http://timwynn.net/

Information

CD

フジテレビ系ドラマ「ラッキーセブン」オリジナル・サウンド・トラック

PCCR-00534 ¥2,500

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