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> Vol.57:作曲家ティム・ウィンがSONAR X1で“月9”ドラマ「ラッキーセブン」サントラを制作!

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世界的に有名なコンソールと同じ音を指1本で再現できるProChannelはとてもいい。プリセットも最高だ。

─ SONAR X1 PRODUCERから搭載されたチャンネル・ストリップ「ProChannel」について、ユーザー・インターフェースやサウンド・クオリティなど、トータルな印象を教えてください。

ティム・ウィン:私は、ProChannelを大いに気に入っています。あれだけのパワーがDAWソフトに統合されていることは、作業を行ううえでとても便利です。コンプレッサーも、とてもナチュラルでシームレスに感じますし、EQも同様です。ProChannelのEQに装備されているスロープ機能をよく使うのですが、それだけで、著しくミックス素材をクリアにしてくれます。例えば、自分の作品では、ほとんどの場合で自らギターを弾くのですが、ドラムとベースの状態によっては、低音がぶつかり合わないように、ギターの低音部を急峻なカーブで削ることがあります。そのような際に、他のプラグイン・エフェクトをまったく使用することなく、ProChannelだけで素晴らしいギター・サウンドを作り出せるんです。

─ EQには「Pure」、「Vintage」、「Modern」の3タイプのモードが用意されていますが、このモードも使い分けていますか?

ティム・ウィン:はい。この3モードを切り替えられるという点もいいですね。とても正確で、しかもやっかいな周波数にズーム・インしてカットしやすい「Vintage」モードは最高です。

─ ProChannelがチャンネル・ストリップとして搭載されている点の利便性はお感じになりますか?

ティム・ウィン:ProChannelがモジュール化されているところも、私は気に入っています。世界的に有名なミックス・コンソールと同じ音を、指1本で再現できるというのが、とてもいいですね。ProChannelのプリセットも最高で、誰でもこのプリセットを使うだけで最高のミックスを作ることができるようにしてくれたCakewalkに感謝しています。実際に私が制作を行う際も、まずはプリセットの中からイメージに一番近いものを選んで、そこから自分の好みに合わせて微調整していく感じで使用しています。

▲「ラッキーセブン」サウンド・トラック制作時のSONAR X1プロジェクト画面。

─ その他に、SONAR X1で気に入っている機能やプラグイン・エフェクト、プラグイン・シンセがあれば教えてください。

ティム・ウィン:私は、何種類ものディレイ(プラグイン・エフェクト)を持っていますが、結局、いつも使うのは、SONARに搭載されている「Sonitus:fx」のディレイです。非常にパワフルで、サウンドも素晴らしいです。それに、ディレイのリピートを周波数によって作り出すことができる機能が内蔵されているところが、とても気に入っています。この機能は大変便利で、リピート成分のローとハイの周波数をフラットにして、同じ周波数帯の他のオーディオ素材とぶつからないようにしてくれるんです。

「PX-64 Percussion Strip」についても同じで、最高の音に素早くたどり着ける操作性がとても便利です。「TS-64 Transient Shaper」は、非常にパワフルで、短時間でドラム・トラックをとてもパンチのある音にすることができます。ProChannelの新しいモジュールは、使い始めたばかりですが、これらもグレートです。

─ 最新作「ラッキーセブン」のサウンド・トラック制作で、もしSONAR X1独自の機能を活用していましたら、SONARユーザーはぜひ興味を持つ部分だと思いますので、ぜひ教えてください。

ティム・ウィン:SONAR X1の多様性は、「ラッキーセブン」で使用したさまざまなサウンドを組み合わせるために、まさに理想的なプラットフォームと言えます。また、ドラッグ&ドロップのおかげでワーク・フローが大変楽になりました。SONARのブラウザ内でコンテンツをすべて確認でき、それをトラック・ビューへドラッグ&ドロップできる機能は、本当に素晴らしいものです。そこにトラックがなければ、新たなトラックを自動的に生成してくれるという点も最高ですね。「ラッキーセブン」のサウンド・トラックの核は“ファンキーさ”ですが、SONAR X1を使うことで、さまざまな感情や楽器のために幅広く曲作りすることができました。SONAR X1は安定したペースで作業を進めたいクリエイティブな人に、本当にピッタリなDAWソフトだと思います。コントロール性やプログラム全体の構造は大変高度でありながら、実にシンプルで直感的なんです。

─ それでは最後に、SONARで音楽制作を行っているクリエイターやミュージシャンにメッセージをお願いします。

ティム・ウィン:音楽制作は、楽しくもあり、気が張るものでもあります。また、音楽はあなたの「魂への窓口」でもあります。怖がらずに受け入れましょう! クリエイト! クリエイト! クリエイト!

▲SONAR X1 Production Suite

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Profile

ティム・ウィン(Timothy Michael Wynn)

映画音楽作曲の名門大学USCにてJerry Gold Smith、Elmer Bernsteinなどの著名作曲家に師事し、卒業後は映画やテレビ・ドラマ、ドキュメンタリー、ゲームなどの作曲を手がける。2000年にスティーブン・スピルバーグが設立したホロコースト・ミュージアムの開館式の音楽を作曲。「ザ・シンプソンズ」でギャング・アワード・ベストアレンジメント賞、ゲーム音楽「ウォーホーク」でIGNベストスコア賞を受賞する。2011年フジテレビNEXTで放送されたドラマ「TOKYOコントロール」、そして現在放送中のフジテレビ"月9"ドラマ「ラッキーセブン」の音楽を制作。東日本大震災復興プロジェクト「シンフォニー・オブ・ホープ:ジャパンプロジェクト」の中心メンバーでもある。

オフィシャル・サイト:
http://timwynn.net/

Information

CD

フジテレビ系ドラマ「ラッキーセブン」オリジナル・サウンド・トラック

PCCR-00534 ¥2,500

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